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 続編ニュース 41号                   2004.5.30
 
 ◆目次◆
     編集前記
お便り
     新田実践に学ぶ      毛利 豊 先生の原稿   
     整理表 
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 ◆編集前記◆
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こんにちは。みなさんお元気ですか。ニュース41号をお届けします。

 毛利先生からは、「新田茂子さんの実践に学ぶ」の原稿の原稿、1ヶ月以上前に(4月20日)いただいていましたのに、メール整理の不手際で、大切な原稿を埋もれさせていました。毛利先生、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。以後、気をつけます。

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 ◆お便り◆
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 朝の会に取り入れたり、算数に取り入れたり、どんなことでも、群読になってしまい、こどもはたのしいでしょう。休み時間に自然に、口ずさむようになっていくことと思います。
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 ◆新田実践に学ぶ◆  毛利 豊先生の原稿
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 一般社会における自主的な群読活動を、敬意をも
って読ませていただいた。学ぶことはいくつもある。
 第一に、文化性の発展化についてである。初めは
手身近かに楽しめる「早口言葉」から始め、「ふた
り読み」に進み、掛け合いや物語性のある「一茶」、
さらに古典群読へと発展させている。簡単な早口言
葉でも、充分に笑いと緊張、知的刺激と身体的鍛錬
が得られ、楽しめる。「江戸バカ囃子」になると、
出だしを高らかに歌い上げ、ハーイの合図を呼びか
けるようにし、「始まり始まり」は会場に語りかけ
るように声に表情をもたせて高度なワザに発展して
いる。次第にグレードアップする題材配列が巧みで
ある。
 第二に、集団の発展化についてである。初めは老
人会での月例会の行事であったものが、年二回の発
表の機会を得るにつれ、ついには独自の「群読クラ
ブ」結成を展望するまでに成長している。たえず多
くの大衆に機会を提供しながら、そこからエネルギ
ーを汲み取りながら専門家集団を生みおとしてゆく
手法を学びたい。
 第三に、その集団に年齢的階層性がある点である。
ともすれば引きこもり自らを疎外しがちな高齢者を、
群読という文化活動の楽しさでつなぎ、仲間づくり
を進め、新しいコミュニティを形成しようというの
は、まことに意義深い。仲間とともに文化活動の作
り手として発信することは、体力・知力・情意力の
維持に大きな機能を果たしていると考えられる。
 第四に、手だてや物の準備が用意周到・計画緻密
な点である。機材・道具・楽器・ビラやカードが、
きめ細かく効果的に配置されている。相手の側に立
った心配りを学びたい。
 なお、擬音語ばかりの脚本は、古典以上に高度な
のではないかという気がした。人間の脳は、物語ら
れるストーリーに最も良く反応し、次いで説かれる
理、最後に物質音なのではなかろうか。
超高齢社会の中で、疎外されがちな受動者をつなぎ、
居場所と出番をつくる新時代を拓く実践である。


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***2004.7.29 東京日本青年会館 第3回群読大会を成功させましょう****

 重水 健介(日本群読教育の会事務局)

  日本群読教育の会 http://gundoku.web.infoseek.co.jp

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