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 続編ニュース 40号                   2004.5.27
 
 ◆目次◆
     編集前記
馬見塚実践に学ぶ     片桐史裕 先生の原稿
     澤野 実践に学ぶ     片桐史裕 先生の原稿
     整理表
 
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 ◆編集前記◆
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こんにちは。みなさんお元気ですか。ニュース40号をお届けします。

編集委員の片桐先生から、「実践に学ぶ」が一気に届きました。毛利先生と同じく、片桐先生も、丁寧で集中したしごとの進め方です。ご多忙のところありがとうございました。

あと数本、編集委員のみなさん、よろしくお願いします。


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◆馬見塚実践に学ぶ(22号に掲載)◆ 片桐 史裕 先生の原稿
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 民話(物語)の群読は、詩のような韻文に比べて
難しい点が多いと思うが、馬見塚先生は見事に「群
読作品」として作り上げたように思われる。その実
践の中で学ぶべき点が2点あった。
 1つ目は、群読の特徴をうまく生かしている点で
ある。物語を扱う場合、脚本の朗読や、キャストを
割り当てての「音声劇」の様になりがちだが、馬見
塚先生はキャストを固定せず、リレー読みをするた
め、全員が主人公になりうる脚本にした。これによ
り各自が主体的に活躍できる場を提供し、群読作品
をクラスみんなのものにしている。
 2つ目は、子どもたちが一つの作品を作り上げる
過程を学んでいる点である。「モチモチの木」に先
立って、「かさこじぞう」を実践している。
 子どもたちはその時の活動をもとに、「言葉に抑
揚を付けるなど独自の工夫を凝ら」すようになって
いた。これは、群読作品として作り上げる上で、馬
見塚先生が子どもたちが自主的に学ぶ過程を重視し
ていることを受け、子どもたちが反応したものと思
われる。教師が教え込むだけではなかなか子どもた
ちは自分で表現を工夫しない。
 子どもたち一人ひとりが主役になり、そして独自
に抑揚やリズムを考えるようになったことで、群読
作品が自分たちのものになったことがわかる実践で
あった。

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◆澤野実践に学ぶ(23号に掲載)◆ 片桐 史裕 先生の原稿
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 澤野先生の本文中にもあるが、一般的に教師集団
というのは他人に行わせるのは得意だが、自分たち
で行うのは二の足を踏む傾向がある。しかし澤野先
生の実践からは「子どもたちに負けないパフォーマ
ンスで、子どもたちを感動させよう!」という目標
のもと、その不得意なことを解消させている姿が伺
える。学ぶべき点はその意気込みがいちばん大きい
のであるが、他の点も挙げさせてもらいたい。
 第一に、「ドン タ ドド タ」という単純なリ
ズムをボディーパーカッションでつけ、ベースにし
ていった点。単純なリズムの繰り返しというのは、
繰り返すごとに雰囲気を盛り上げていくことができ
る。単純なリズムながら、ボディーパーカッション
で行いながら群読をするというのは集中した練習が
必要だったであろう。
 第二に、シナリオに個人パフォーマンスを入れた
点。子どもたちは自分の担任の先生がどう表現する
のか興味津々である。群読でみんなが同じ事をやっ
てもつまらない。「自分の先生は○○した」と後に
なって話題になるような、ちょっとしたパフォーマ
ンスを取り入れることによって、子どもたちの記憶
に残り、群読文化が続いていく。
 第三に、学年だけのものにせず、職員歓迎会で披
露した点。群読を披露することにより、その職場に
は「楽しさ」「協力」などといった職場でいちばん
必要なものがここにはあるんだという共通認識を転
入職員に示すことができ、転入職員は安心して職場
に入ることができたのではないだろうか?
 以上のように、子どもたちに教師たちのメッセー
ジを伝えるだけではなく、職場全体にも伝えている
ところがすばらしいものであった。

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◆整理表◆ 書名「続・群読」(検討中) 整理表に間違いがありましたら、すぐにお知らせください。
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数字は掲載ニュースの号数、( )は学ぶ *は音なし ●は音あり 

  はじめに        ・・・ 重水 健介 27
目次 ・CD目次    ・・・ 編 集 部
群読に使われている記号 ・・・ 編 集 部
  
T さまざまな場での群読活動

 第1章 授業のなかで使われている群読

 小学校 低学年 ● 伏見かおり21(坂尾35)
         * 吉田  靖11(重水39)
         ● 深沢 英雄38(澤野)
     中学年 * 加藤 征子26(坂尾)
         * 深澤 五郎31(澤野)
     高学年 * 糸井 利則33(片桐)
    中学校 ● 毛利  豊8(重水12)
    高 校 * 片桐 史裕14(毛利27)

 第2章 学級・学年・全校活動の中の群読
    
     小学校 ● 日置 敏雅12(片桐)
         ● 長塚 松美35(坂尾39)
         * 古関 勝則25(澤野)
  ● 福澤 紀子37(澤野)
         ● 馬見塚昭久22(片桐40)
         ● 川崎 瑞枝14(毛利36)
     中学校 * 山口  聡18(毛利36)
         ● 荻原   啓10(重水)
    


 第3章 教師たちの群読 
     
         ● 澤野 郁文23(片桐40)
         ● 河野 邦房32(澤野)

 第4章 地域での群読
         ● 新田 茂子19(毛利)
         ● 海上 和子37(重水)


U 資料 群読脚本   

            家本 芳郎
          ● 坂尾 知宏20
          ● 秋元 紀之17
          ● 上村 弘17
          ● 海上 和子28
          * 松本 順子34
          ● 加藤恭子34

終わりに 〜「日本群読教育の会」へのおさそい・・・・・・・毛利 豊36
 

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***2004.7.29 東京日本青年会館 第3回群読大会を成功させましょう****

 重水 健介(日本群読教育の会事務局)
 
  日本群読教育の会 http://gundoku.web.infoseek.co.jp

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