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 続編ニュース 18号                        2004.4.26

 ◆目次◆     
    書名の途中経過
山口 聡先生の原稿
    整理表

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こんにちは。続編ニュース18号をお届けします。
締め切りまで1週間を切りました。続々と原稿が届いています。

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 ◆こんな書名の案が寄せられています
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どれも創意に満ちた楽しい書名です。アイデアをお寄せいただいたみなさん。ありがとうございます。書店でこの本の名前を見て、思わず手にしたくなるような書名にしたいものですね。


もっともっと群読★おかわり
やっぱり どこでも 群読
群読エンジョイ
エンジョイ群読
感性いきいき・みんなの群読
グン!グン!群読!!
声と体とこころで群読

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◆山口聡先生の原稿        第2章 学級・学年・全校活動の中の群読(中学校)
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 学年集会での学級反省を群読で             山口 聡

〈 解説 〉
 
 私の勤務する中学校では、学期末に学年、学級の活動を振り返る学年集会が行われている。1学期は各学級ごとに、学級の代表者が学級の反省を発表した。2学期はそれをさらに発展させて、各学級ごとに3分間で自由に学級の反省を発表した。12月の初めに学年班長会議(各学級の代議員と生活班の班長が参加)を開き、集会の趣旨と具体的な取り組み方を説明した。各学級とも代議員と班長会議のメンバーが中心になり発表の原案を作成して学級に提案した。その結果、私が担任する1組では寸劇を交えた群読、2組は模造紙サイズの紙芝居、3組は合唱と群読を発表することとなった。取り組み時間が少なかったため、学年集会当日は体育館に集合したあと、10分間の最後の打ち合わせ、リハーサルの時間を取った。

〈 演出ノート 〉
 
 1年1組の群読のシナリオは、代議員の美紀と班長会議の代表の明日香、友紀が中心となり作成した。2学期の学級をふりかえっての発表だったので、ソロの部分は学級の全員で割り振ることにした。音量の必要な部分に声の大きい子どもを割り振り、特に強調したい部分は学級の全員で読むこととした。寸劇は無声の劇として、一段高い舞台の上で演技した。

〈 群読脚本 〉

ソロ    1年1組
全員    山口学級
ソロ    いつも明るい1組!
ソロ    だけど
ソロ    しょっちゅう男子と女子で
ソロ    対立しています

 〈寸劇1 男子と女子で口げんかをする場面〉

ソロ    しかし
ソロ    けんかが絶えない毎日のなかで
ソロ    いろいろな行事を
ソロ    重ねるたびに
ソロ    協力しあい
ソロ    団結力を
全員    深めていきました

ソロ    そして始まった
ソロ    文化祭にむけての
全員    合唱練習!
ソロ    大人気だった
ソロ    「涙をこえて」を
ソロ    歌うことになった
ソロ    私たちは
ソロ    すばらしい合唱にするために
ソロ    一生懸命練習しました

ソロ    しかし
ソロ    「涙をこえて」は
ソロ    思っていた以上に
ソロ    難しく
ソロ    ソプラノは
ソプラノ全 音が高く
ソロ    アルトは
アルト全  音がなかなか出ず
ソロ    テノールは
テノール全 音が出ず
全員    とても苦労しました

ソロ    そんななか
ソロ    真剣に合唱に取り組まない人や
ソロ    いじける人が
ソロ    出てきました

〈寸劇2 やる気をなくしていじける女子とそれをなかまがなぐさめる場面〉

ソロ   でも
ソロ   ぼくたちは
ソロ   「一緒にがんばろう」と
ソロ   声をかけ
ソロ   励ましたりしました
ソロ   そして迎えた
全員   文化祭!

〈「涙をこえて」のサビの部分の合唱〉

ソロ   クラス合唱は
ソロ   ○○があばれるという
ソロ   アクシデントがあったけど
ソロ   みんな
ソロ   一生懸命
全員   歌いきりました!
ソロ   2年生、3年生と
ソロ   協力してつくりあげた
全員   カラー発表
ソロ   「あのすばらしい愛をもう一度」や
ソロ   ジンギスカン
ソロ   リコーダーなど
ソロ   みんなで心を合わせ
全員   頑張りました!

ソロ   私たち1組は
ソロ   他の色々な行事も
ソロ   クラス内で起こった
ソロ   トラブルも

〈寸劇3 男子のけんかとそれを止める場面の寸劇〉

ソロ   協力し
ソロ   乗り越えてきました

ソロ   でも
ソロ   このメンバーで過ごすのも
ソロ   残りわずかとなりました
ソロ   しかし、私たちは
女子全  これからも
男子全  協力し
ソロ   残り少ない
ソロ   1年1組での生活を
ソロ   大切に
ソロ   していきたいと思います

ソロ   1年1組は
全員   サイコーのクラスです!


〈 発展 〉
 
 1年1組の集会での発表は、全員で分担して行ったので、一人ひとりが達成感を持つことができた。また、「全員で取り組む」という体験は年度末の学級じまいの活動にもつなげることができた。学級文集づくり、寄せ書きの交換、思い出ベストテンアンケート、学級解散会などの活動を学級全員で分担し、それぞれが役割をはたして2年生に進級していった。

子どもたちの感想(個人ノート「ひそひそ」より)
今日の集会は準備する時間がすごく少なかったのに、よく頑張ったと思います。劇も群読もあんまり…だったけど、結果的には楽しかったのでよかったと思うし、台本をつくった側としては、つくりがいがありました。(先に発表した)2、3組の発表が面白かったので、全然ウケないかと思ったら、ウケたのでよかった。2学期を振り返っての感想は、ひとことで言うと大変でした。代議とかいろいろあって、あんまり部活動にも出れなかったし、帰るのも遅くなったので大変でした。でも、2学期はとても充実していて楽しかったです。美紀

今日の集会はとてもよかったと思います。時間が全然なくって、よくあそこまでできたなぁ〜と思いました。台本がもっとはやくできあがれば練習もできたのに…。みんなごめんなさい。2学期は大変だったけど、とっても楽しかったです。毎日が充実していました。友紀

 一方、学年集会の内容も、先生や委員の話だけの集会から、子どもの活動を取り入れた集会に変化していった。年度末の最後の学年集会では、代議員会が1年間の思い出をスライドショウで発表し、学年全体で1年間の成長を確認しあうことができた。そして2年の学年びらきの集会ではクラス対抗のレクを取り入れ実施した。



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***2004.7.29 東京日本青年会館 第3回群読大会を成功させましょう****

 重水 健介(日本群読教育の会事務局)sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp

 日本群読教育の会 http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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