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 続編ニュース 07号                2004.2.11

  ◆目次◆     
    執筆開始です
    毛利先生の原稿  T 第1章 授業のなかで使われている群読 中学校
             V 資料 群読脚本 倶利伽藍峠
    澤野先生の原稿  U 群読指導のポイント 詩
    研究部のみなさんへ「U群読指導のポイント」はこのように
    群読ワンポイントレッスン 2 「脚本」
高校の部の執筆立候補、自薦他薦ありませんか
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 ●執筆開始です
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 1月なかばより執筆にとりかかってもらっています。
 年度末のお忙しいときに恐縮ですが、締め切り間際にあわてないようにゆとりをもった執筆予定でお願いしますね。それと録音(録画)も忘れずにお願いします。



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 ●毛利先生の原稿  T 第1章 授業のなかで使われている群読 中学校
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 毛利豊先生からは、1月なかばに早々に2本原稿をいただきました。これから執筆するみなさんの参考になるようにとのご配慮から、急いで書いてくださいました。実践報告と脚本です。 ありがとうございます。ご紹介します。

 ★古典にいどむ―――扇の的・『平家物語』から―――【第1稿】★
                富山県・滑川市立滑川中学校  毛 利  豊

《解説》
 中学校国語科の定番教材として『平家物語』がある。一年生はお伽話で古典学習に導入し、その発展として、口承文学であり比較的現代語に近い『平家物語』が二年生に配列されることが多い。この群読実践も、中学二年生を対象に『平家物語』を学習し、その後に発展学習として行ったものである。しかも研究授業という場を借り、教師の集団思考と生徒の集中を生み出しやすくした。

《演出ノート》
1『脚本集』にある家本芳郎氏原作「那須の与一」は、あまりにも長大で授業では持て余す。そこで 教科書で原文を示している「山場」だけにし、約三分の一に切りつめた上で潤色して脚本化した。
2 三つの生活班を一学習グループにして、教室にA・B二つの学習グループを作った。
一グループは17名程度となった。
3 読み方は、
  くっきり・かっきりと読む「楷書読み」
  〈ぞー連体形〉を強調する「係り結び」の強調
  大仰に気どって読む「気どり読み」
  固有名詞を特にくっきりと読む「固有名詞の楷書読み」
  矢が軌跡を描いて扇に命中する部分の「追いかけ読み」
 に留意させた。
4、普通の音読の発声法とは違うので、あらかじめ「歌舞伎」「池上中学校の古典群読」
 などを録音テープで聞かせ、参考にさせた。


 《群読脚本》     家本芳郎氏 原案   毛利 豊 潤色

語り手全員 「平家物語」 巻の十一より 「那須与一」

効 果   ほら貝の音

語り手1  ころは二月十八日の酉の刻ばかりのことなるに、
+語り手2 をりふし北風激しくて、磯打つ波も高かりけり。
語り手3  舟は、揺り上げ揺りすゑ漂へば、
語り手4  扇もくしに定まらずひらめいたり。
平家方   沖には平家、舟を一面に並べて見物す。
源氏方   陸には源氏、くつばみを並べてこれを見る。
+平家方  いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき。
語り手5  与一目をふさいで、
与一    「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り自害して、人に二度面を向かふべからず。いま一度本国へ迎へんとおぼしめさば、この矢はづさせたまふな。」
語り手5  と心のうちに祈念して、目を見開いたれば、
語り手1  風も少し吹き弱り、
語り手2  扇も射よげにぞなつたりける。
語り手5  与一、かぶらを取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。小兵といふぢやう、
      十二束三伏、弓は強し、
語り手3  浦響くほど長鳴りして、
語り手4  あやまたず扇の要ぎは一寸ばかりおいて、
語り手1  ひいふつとぞ
語り手2  ひいふつとぞ
語り手3    ひいふつとぞ
語り手4      ひいふつとぞ
語り手12 射切つたる。
源氏・平家方 射 切 つ た る 。
語り手1  かぶらは海へ入りければ、
語り手2  扇は空へぞ上がりける。
語り手3  しばしは虚空にひらめきけるが、
語り手4  春風に一もみ二もみもまれて、
語り手1  海へさつとぞ散つたりける。
語り手全員 かぶらは海へ入りければ、扇は空へぞ上がりける。しばしは虚空にひらめき
けるが、春風に一もみ二もみもまれて、海へさつとぞ散つたりける。
語り手1  夕日(せきじつ)のかかやいたるに、みな紅の扇の日出だしたるが、白波の上に漂ひ、
語り手2  浮きぬ
語り手3  沈みぬ
語り手4  揺られければ、
平家方   沖には平家、ふなばたをたたいて感じたり、
源氏方   陸には源氏、えびらをたたいてどよめきけり。

《発展》
 A・B両グループが前に出て発表しあった。そして、お互いに良いところ=学びたいところを、「知・徳・体」の三観点から指摘しあった。その後で、授業者の私が、録画映像をその場で再生して見せながら、生徒の気づかなかった良さを指摘して、今後の参考にさせた。
 授業の終わりの「振り返りカード」には、次のような感想があった。
「古典の群読は難しいけど、みんなで一生懸命やると、楽しかった。」
「『へいけ』はくっきり読めたが、固有名詞の楷書読みがまだよくできていなかった。」
「僕はまだ恥ずかしさがあって、気取って読むのが足りないと思う。」
 普段は授業妨害ばかりしている生徒が、録画機器の片づけなどを自主的に手伝い、リーダーの生徒と肩を並べて職員室まで運んでくれる後ろ姿を、不思議な思いで眺めた。また、それ以後、国語の授業に私が顔を見せると、他の問題を抱えた生徒が「へ・い・け物語!」と叫んであいさつ?をしたりした。
 今後の教訓として残ったのは、読解学習での音読段階から「へ・い・け」と楷書読みを意識させた方が効率がよいこと、『歌舞伎遊び』などをした後で群読をした方がよいこと、他の教室に出ている国語科教師と合意できればどの学級でも行い、選抜チームを組んで予餞会などで発表すると、もっと高度な群読に仕上がる可能性があること、などである。



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 ●毛利先生の原稿  V 資料 群読脚本 倶利伽藍峠
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 ★倶利伽藍峠の合戦 ー『平家物語』巻の第七「倶利伽藍落」より★
                   2004.1.9    脚本:毛 利 豊

 効 果   ほら貝の音

語り手1   さるほどに、源平両方陣をあはす。
語り手2   陣のあはひわづかに三町ばかりに寄せあはせたり。
源氏1    源氏もすすまず、
平家1    平家もすすまず。
源氏23   勢兵十五騎、楯の面にすすませて、十五騎が上矢の鏑を平家の陣へぞ射入
       れたる。
平家23   平家またはかり事とも知らず、十五騎を出いて十五の鏑を射返す。
源氏456  源氏三十騎を出いて射さすれば、
平家456  平家三十騎を出いて三十の鏑を射かへす。
源氏1〜4  五十騎を出せば
平家1〜4  五十騎を出しあはせ、
源氏全員   百騎を出せば
平家全員   百騎を出しあはせ、
+源氏全員  両方百騎づつ陣の面にすすんだり。
語り手3   互いに勝負をせんとはやりけれども、
語り手4   源氏の方より制して勝負をさせず。
語り手1   源氏はか様にして日をくらし、
語り手2   平家の大勢を倶利伽藍が谷へ追ひおとさうどたばかりけるを、
語り手3   平家、すこしもさとらずして、
語り手4   共にあひしらひ日をくらすこそはかなけれ。

源氏1    次第にくらうなりければ、北南よりまはッつる搦手の勢、一万余騎、倶利伽藍の堂の辺にまはりあひ、
+源氏23  えびらの方立打ちたたき、
+源氏4〜6 時をどッとぞつくりける。
平家1    平家うしろをかへり見ければ、
+平家2   白旗雲のごとくさしあげたり。
平家3    「この山は四方巌石であんなれば、搦手よもやまはらじと思いつるに、
平家4    こはいかに」
§平家全員  こはいかに、こはいかに、こはいかに」
平家4    とてさわぎあへり。

木曾殿(源氏1)さる程に、木曾殿、大手よりときの声をぞあはせ給ふ。
源氏2    松長の柳原、ぐみの木林に一万余騎ひかへたりける勢も、
源氏3    今井四郎が六千余騎で日宮林にありけるも、
+源氏4〜6 同じく時をぞつくりける。
源氏1〜3  前後四万騎がをめく声、
+源氏4〜6 山も川もただ一度にくづるるとこそ聞こえけれ。


平家1    案のごとく、平家、次第にくらうはなる、前後より敵はせめ来る。
平家2 「きたなしや、かへせかへせ」
平家34 ┌ 「きたなしや、きたなしや」
平家56 └ 「かへせ、かへせ、かへせ」
平家6    といふやからおほかりけれども、
平家1    大勢の傾きたちぬるは、左右なうとッてかへす事かたければ、倶利伽藍が
       谷へわれ先にとぞおとしける。
平家2    まッさきにすすんだる者が見えねば、この谷の底に道のあるにこそとて、
平家3    親おとせば
平家4    子もおとし、
平家5    兄おとせば
平家6    弟もつづく。
平家1    主おとせば
平家2    家子郎党おとしけり。
平家34 ┌ 親おとせば子もおとし、兄おとせば弟もつづく。主おとせば家子郎党おと
     │                              しけり。
平家56 ├───── 親おとせば子もおとし、兄おとせば弟もつづく。主おとせば
     │       家子郎党おとしけり。
平家12 └────────── 親おとせば子もおとし、兄おとせば弟もつづく。主
                 おとせば家子郎党おとしけり。
平家3    馬には人、
平家4    ひとには馬、
平家5    落ちかさなり
平家6    落ちかさなり、
平家12 ┌ 馬には人、  ひとには馬、  落ちかさなり、落ちかさなり
平家34 ├ ひとには馬、  落ちかさなり、落ちかさなり、馬には人
平家56 └ 落ちかさなり、落ちかさなり、馬には人、  ひとには馬
平家1    さばかり深き谷一つを
平家全員   平家の勢七万余騎でぞうめたりける。
語り手1   巌泉血をながし、
語り手2   死骸岳をなせり。
語り手3   さればその谷のほとりには、
語り手4   矢の穴、
語り手1   刀の疵、
語り手2   残ッて今にありとぞ承る。
語り手全員  巌泉血をながし、死骸岳をなせり。さればその谷のほとりには、矢の穴、
       刀の疵、残ッて今にありとぞ承る。
平家全員   平家の勢、七万余騎がなかより、
―平家1〜3 わづかに二千余騎ぞ、
―平家45  希有の命生きてのがれたりける。



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 ●澤野先生の原稿  U 群読指導のポイント 詩
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 澤野郁文先生から、「U群読指導のポイント」の原稿が届きました。
 研究部のみなさんの執筆の参考になるようにと、毛利先生同様、大急ぎで書いていただきました。ありがとうございました。


1)原文を選ぶ段階でのコツ!

○ 気に入った文章なら何でもOK!
「どんな教材が群読に適していますか?」「この詩を群読にしてみたいと思うのですけれどもできるでしょうか?」というような質問をよく受けます。そんな質問にはこう答えることにしています。「あなたが気に入っていればどんな文も群読になりますよ!」。群読はメロディーのない合唱と同じです。作曲家が詩をみて楽譜を書き出すように、どんな詩でも群読にアレンジしていけるのです。臆さないでどんどん挑戦してみることです。

○ 一から原文を探すなら
 群読に挑戦してみたいのだがどの文が良いのだろうとお悩みの時は、まず気に入った詩を探してみなければなりません。そんな時は、市販の脚本集をまず開いてみてください。
(もちろん本書もイケます)
 そして小さな声で良いからリズムに乗ってつぶやいてみてください。自分のクラスの子どもたちや発表の場をイメージしながら。すると、「あ、これおもしろそう」と感じるものがあると思いますよ。
 教科書や図書館の本を手当たり次第読んでみるのも良いです。その時も前述のように「子どもたち」「発表の場」をイメージしながら。「この台詞、いつも元気な○○君が読んだらいいカンジだな」等と考えながら探すのです。それだけでワクワクしてきます。

2)脚本をつくる段階でのコツ!

○ 日常に見つけられる多くのヒント
 TVのCMや番組のBGM・台詞の中に多くのヒントがあります。ちょっと気をつけて観ればどんどんアイディアが浮かんできます。合唱曲や交響曲等の名曲からクラブ系のポップスまで音楽は勿論アイディアの宝庫です。また、演劇もしかり。取り組む原文を決めたら、常にアレンジのヒントを探しながら生活すればいくらでも情報を手に入れることができるということです。

○ リズムを出すか出さないか
詩の場合、大きくリズミカルかそうでないかの2つに分かれます。まず原文をみてどちらにするかを決めます。
 リズムを出したほうが良いと感じたら、どの言葉でどんなリズムにするかを練ります。詩の中にある言葉をリフレインしても良いし、擬音・擬態語を挿入しても良いでしょう。そしてテンポや繰り返しの回数等を考えます。あとは、詩の本文をどの音符でのせるかを工夫します。例えば同じ4拍でも「まーつーりーだー」という4分音符と、「まつりだまつりだまつりだまつりだ」という16分音符では、全く違った感じになりますね。その辺を吟味するとますます楽しくなります。
 リズムを出さない場合は、まずテンポを考えます。ゆっくり?ちょっとはやめ?テンポが変わる場合もありますね。次に、じっくりと一人で読ませたいところ、みんなで大きく斉読したいところを決めます。
 さらに、繰り返しや漸増法、追いかけ等の技法を使うと効果的なところを見つけます。この辺が工夫のしどころですが、技法は使えばよいというものではないので、あくまでも詩の内容を訴えたり表現したりするときに有効かどうかで厳選しなければなりません。一切の技法を使わない斉読のみでも十分魅力的な群読はできるのですから。

○ ノッてきたら自由に創作!
 リズムや技法を使ってどんどん楽しく工夫したいと思っても、なかなか原文の中からきっかけがつかめないというときは、思い切って創作文を挿入するという手もあります。原文を役割読みで進め、場面が変わる部分に創作の詩を挿入しリズミカルに群読して変化をつける、というように。聞き手も楽しめます。つまり、なんでもありの自由な発想が大切なのではないかと思うわけです。

3)生徒などに投げかける段階でのコツ!

○ 模範は必要!
「もっと強く!」「もっと気持ちを込めて!」という指導言は、分かりづらいもの。初めて群読に挑戦する子どもたちであれば全く理解できないでしょう。思い切って教師が模範を示すことは絶対に必要です。意欲にもつながります。といっても、シナリオのすべてを通す必要はありません。出だしや、クライマックス等のピンポイントを、びしっと聴かせるのです。

○ 職員群読チームがパフォーマンス!
 全校が相手だったり、取り組み期間が短かったりすると、やはり完璧なお手本が必要になります。本書に付属するCDを活用してくださっても勿論良いのですが、教師集団で練習して披露すると効果抜群です。「先生やるなー」と、みんなノッてくること間違いなしです。

4)練習段階でのコツ!

○ まずは斉読!
 意外と大切なのが斉読です。技法やアレンジなしで原文のまま、あるいはシナリオをみんなで声を合わせて読みます。詩の持つ雰囲気やテンポを全員で共有するのです。初めは教師がセンテンス毎に区切りながら読んで復唱させる、声がそろってきたら自分たちだけで通して斉読というように、丁寧に練習したいところです。

○ グループで工夫してコンクール!
 小グループで練習し、評価し合うというのもお互いの良さや工夫を学び合うことができて効果的です。
 その場合、最終的には全体で取り組むのだからいたずらに競争心をあおるのではなく他グループの良さをどんどん吸収させる方向で進めなければなりません。「まつりだ!の部分の読み方は2班と3班のどちらが良かったかな?」「3班の方が勢いがあって良かったと思います」「そうだね。じゃあ次はどの班も3班の読み方をコピーしてください」というように。

○ どんどん指揮!
 ダイナミクス(強弱)やテンポの変化は、声の出し手だけではなかなか客観的につかめないものです。
 だから、遠慮しないで指揮をおく方が効果的です。体全体を大きく使ってどんどん演出していきましょう。

5)発表段階でのコツ!

○ 立ち位置で大きく変わる
 お客さんを囲むように立つとステレオ効果が広がります。主人公を一段高い位置に立たせるとそれだけで声が通ります。手前から奥に向かって斜めに立つと音に立体的な深まりが生まれます。さらに細かく考えると、並ぶ順番を変えるだけで声の大きさが変わることもあります。いろいろ試してみましょう。

○ 出だしの工夫
 大きな発表会に緊張は付き物。最初の一声が勝負です。初めてで自信のなさそうな子どもたちであったら教師が最初の一言を出してあげる等の配慮があっても良いでしょう。スタートから全員が声をそろえるのはかなり息が合わないと難しいので(勿論成功すれば最高にカッコいいのですが)題や1フレーズをソロが発声する、指や足で音を立ててテンポをカウントする等の工夫があると安心です。

6)評価・保存段階でのコツ!

○ 的を絞った評価を!
 練習段階ならば、「今日は声の大きさだけを評価」というようにポイントを絞って評価していく方が進歩が見えやすく取り組みやすくなります。発表後のまとめの評価でも、一番がんばったこと一番がんばった人、一番伸びたこと等にポイントを絞ってコメントします。
○ 保存のポイント!
 ビデオに撮るのが一番簡単な保存方法ですが、できればステレオマイクを接続して高音質で録音したいところです。単一指向性のマイクを使うと、声を偏って拾ってしまうので注意が必要です。MDで生録しながら練習すると、直ぐに自分たちの実力を顧みることができて効果的です。 

7)その後の発展(今後脚本化できそうな教材)

○ 授業や日常生活の中での群読
 群読の発表が成功したら是非その後の日常を是非群読チックなものにしていって欲しいなと思います。というよりも自然とそうなっていくものです。掃除の時に「はじっこを掃くときは、サッサッサッサ」とかけ声がリズミカルに湧き上がったり、授業のまとめを簡単なリフレインにしたり。(本書の実践参照)簡単なもので良いのです。ノリと楽しささえ共有し続ければ次の詩に取り組む時に大きく成長を感じることができます。群読は奥が深いですが、けして難しいものでは無いのです。自由に楽しく! 共に盛り上がりましょう!



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 ●研究部のみなさんへ「U群読指導のポイント」はこのように
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 Uは、研究部で執筆します。詩・物語・古典・わらべうたについて「群読指導のポイント」として
 1)原文を選ぶ段階でのコツ・留意点。
 2)脚本をつくる段階でのコツ・留意点。
 3)生徒などに投げかける段階でのコツ・留意点。
 4)練習段階でのコツ・留意点。
 5)発表段階でのコツ・留意点。
 6)評価・保存・発展化段階でのコツ・留意点。
 
 1項目を0,5ページとすれば、3ページ位で書きます。4分野だから、Uは12ページ位になる予定です。まず、部長に書いてもらって、それを各部で検討していきます。
 上記の澤野先生の原稿をご参照ください。各部長さんには、個人宛でメールいたします。
 よろしくお願いします。
  
         
 研究部名簿(常任委員会内に下記の研究部を発足しました)(敬称略 ○は部長)

詩    ○澤野郁文 片桐史裕 坂尾知宏 深沢英雄 田村隆
物  語 ○松本順子 姫野賢一 加藤征子 加藤恭子 横田嘉代 吉田靖
 古  典 ○毛利豊  押木和子 松本衆子 小川悟
 わらべ歌 ○長塚松美 川崎瑞枝 塚田直樹 河野邦房 海上和子



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 ●群読ワンポイントレッスン 2 「脚本」
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 群読の特徴は分けて読む、「分読」(ぶんどく)することです。
 一斉に読む(斉読)だけでは群読になりません。そこで、だれがどの部分を読むか、分担して書いたものを脚本といいます。 



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 ●高校の部の執筆立候補、自薦他薦ありませんか
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 原稿執筆予定者、「高校での授業のなかで使われている群読」「教師たちの群読(校種を問わず)」「高校の学級・学年・全校活動の中の群読」をご執筆いただける方はいらっしゃいませんか。
 会員の方で自薦他薦はありませんか。これから学年末に、実践する予定の授業や行事を書くこともできます。ぜひ、立候補してください。
 
「V 資料 群読脚本」にも、みなさんがつくった脚本募集します。この部分も立候補してください。

 執筆料は、原稿1編10,000円の買い取り制とします。Vの資料は1編ごとに1,000円とします。「書
いてみるよ」というご連絡は、Tの第1章高、Vの脚本 というようにお知らせください。

 原稿の書式は、原稿の書式は、1頁46字×17行、内容としては、
 1 解説:この群読を行うようになった経緯や場面設定の説明を書く
 2 読み手、演出ノート:何人で分読するか、群読で工夫した点を書く
 3 群読脚本:群読した脚本をそのまま載せる
 4 発展:群読によって授業や行事がその後、どう変わっていったか、また、学級・学年・全校にど
  のような成長がみられたかを書く。
 この4点を書きます。。
 

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***2004.7.30 東京日本青年会館 第3回群読大会を成功させましょう****

 重水 健介(日本群読教育の会事務局)

 日本群読教育の会 http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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