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 日本群読教育の会 会報 84号            2007.5.27.
    
        発行者アドレス          sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp    
        日本群読教育の会      http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆
★ 編集前記
★ 会員のみなさんの声
★ 2007北海道大会申込みをしてください
〜チラシ(申込書)添付〜
★ 事前研修会を開きます
〜分科会講座担当を決定しました〜
★ 毛利豊先生の群読教室1〜なぜ古典の群読なのか
★ 群読講座の希望をお知らせください
★ 事務局より
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★編集前記
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お元気ですか。多忙の日々をお過ごしのことでしょう。お体大切にお励みください。

今年の群読全国大会は北海道定山渓温泉で開きます。札幌駅から車で1時間程度のすばら
しい環境です。着々と準備がすすんでいます。ぜひ、北海道大会にご参加ください。みな
さまとお会いできることを実行委員、役員一同、楽しみにしています。大会前後には北海
道観光を兼ねて、ご家族やお仲間で、ぜひ、ご参加ください。

会報はみなさまのお手元に届いていますか。「届いた」とのご連絡を頂くと、安心します。
と同時に、激励の言葉や近況等が添えられていると、たいへん励みになります。
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★会員のみなさんの声★
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◆ 大分 秋好さん
会報届きました。いつもありがとうございます。毎年のことながら、ここ1ヶ月ほどは目
の回るような忙しさでした。これからの1ヶ月は中体連の地区大会に向けて忙しくなりそ
うです。四月初めに中二のクラスで「未知へ」を群読しました。あまり練れていない脚本
でしたが、生徒はよくやってくれました。これから少しずつでも実践を重ねたいと思いま
す。今後ともよろしくお願いします。

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 ★2007北海道大会申込みをしてください                    
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◆申込みをしてください。 〜チラシ(申込書)を添付しました〜

と き  2007年7月28日(土)  9:00 〜 17:00
ところ 万世閣ホテルミリオーネ(北海道札幌市南区定山渓温泉東3) TEL011−598−3500

チラシ(申込書)を添付しました。画面をプリントアウトして書き込みファックスで申し
込んでください。
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 ★事前研修会を開きます                   
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◆北海道大会事前研修会を開きます。

★と き    2007年6月16日(土) 13:00 〜 17:30 研修会の
あと懇親会(自由参加)  
★ところ   東京神楽坂セミナーハウス「スキャット」にて
      東京都新宿区天神町63?

★会場地図をご希望の方は、メールで、当会副会長の毛利豊先生 mourisi@tea.ocn.ne.jp
まで「地図をお送りください」との旨、お知らせください。毛利先生がファックスしてく
ださいます。

  
★事前研修会には、会員の方は、ご自由に、どなたでも参加できます。
事前研修会では、大会準備(13:00〜14:20)と各分科会学習(14:30〜1
7:30)をします。分科会学習では、講師の方に学習内容の説明を聞き(模擬講座)、
内容をみんなで検討し、深めます。東京近辺でご都合のつく方はぜひご参加ください。

★ 事前研修会内容
◆会務(13:00〜14:20)
進行:重水
1 会長あいさつ                (松本順子先生)
2 大会委員長あいさつ・参加集約状況について  (加藤恭子先生)
3 参加者自己紹介(東京大会総括と北海道大会の展望
4 日程にそって会場・当日の仕事内容の確認   (重水)
5 役員の増員について (重水)
6 今後の作業日程と係仕事確認    (重水)
7 次期開催地について  (海上和子先生・長塚松美先生)
8 図書リスト
9 必要物品
10 出版計画
11 次回実行委員会(大会前日、7月27日)の連絡     (重水)
  

◆事前研修会(14:30〜17:30)
分科会講座担当を下記のようにしました。(◆主担当)印の方は、6/16日事前研修会に、レジメを30部ご持参ください。

学習T(◆主担当)
入門講座     ◆重水健介 
中級講座    ◆長塚松美
実践報告    未定
  司会    
報告者小
報告者中   
報告者高
 (報告者地域)  
コメンター 
学習U
a 詩  ◆澤野郁文
b 物語           ◆松本順子 
c 古典   ◆毛利 豊
d ふたり読み  ◆加藤征子
e ことば遊び(入門期 の群読)◆海上和子

学習V
a 詩   ◆澤野郁文
b 物語         ◆松本順子
c 古典  ◆毛利 豊
d ふたり読み       ◆加藤征子 
e 集会・行事の群読 ◆山口 聡

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★ 毛利 豊先生の群読教室 1     〜 なぜ、「古典の」群読なのか 〜
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今月からシリーズで、日本群読教育の会副会長の毛利豊先生に、古典を題材にして群読の
理論と実践をわかりやすく解説していただきます。(編集部)

なぜ、「古典の」群読なのか
「群読」と名の付いたものを初めて我が国で創始した一人に、昨年なくなった木下順二氏
がいます。『「平家物語」による群読 知盛』『子午線の祀り』などを世に問い、戦前に
もあったという「群読」を飛躍的に芸術化しました。
古文は声に出して読むことで、原文がもっている言葉としてのエネルギーが充分に伝わる
のだと、強調しています。
 
 というわけで、群読といえば古典、古典といえば群読と、両者は切っても切れない関係、
というよりは古典こそが「元祖・群読」なのです。

「那須与一」「壇ノ浦」「知盛最期」など、多くの群読脚本が既に存在します。それに加
えて私も郷里の「倶利伽羅峠の合戦」を脚本にしたこともあります。(『CD付き 学級
活動・行事を彩る群読』高文研に所収)。

しかしこれを聞いたある人が言いました。「すごい!とても私にはできない…」そうです。
古典群読の唯一の弱点は、取っ付きにくさ・難しそうという先入観です。長大で、意味難
解で、独特の朗誦法で、誰しもそう思うでしょう。

しかし同じ『平家物語』の有名な場面でも、こんな短い、こんなにちょっとした群読もで
きます。
★ 『平家物語』巻第六より 「小督の局」    毛利 豊 編 ★

解説:清盛の権勢を恐れて山里に隠れ移った「小督の局」(帝の愛妾)を、密
   命を受けた家臣・源仲国がただ一人で探しに行く名場面である。平家物
   語中の名文であるが、曲をつけて「黒田節」の2題目としても有名であ
   る。

読 み 手:12 客観状況  34 源仲国  5 小督

演出ノート:「駒をはやめて行くほどに」の漸増は、たたみかけるようにつなぐ。

1  峰の嵐か
12 松風か 
1  尋ぬる人の
12 琴の音か
3  覚束なくは思へども、駒をはやめて行くほどに
3  駒をはやめて行くほどに
34 駒をはやめて行くほどに
全員 駒をはやめて行くほどに
5  片折戸したるうちに、琴をぞ弾きすまされける
3  しばし控へて聞きければ
34 まがふべうもなき小督の爪音なり
3  「楽は何ぞ」と聞きければ、
4  「夫を思ひて恋ふ」とよむ
5  「想夫恋」といふ楽なり。
全員 これぞまさしく「想夫恋」
    


 語釈:○・覚束なくーはっきりしない
    ○駒―乗っている自分の馬  
    ○片折戸―半開きの入り口の戸 
    ○まがふべうもなきー間違いなく 
    ○爪音―琴を弾く音 
    ○楽―曲目

どうですか。職場や仲良し数人で集まれば、すぐに声を出して読めそうですね。
ぜひ声に出して、5人で朗誦してみて下さい!

でも、もっと短くて、もっとも簡単な「古典群読」も可能です。それは「俳諧の群読」です。次回は、そ
れをご紹介いたしましょう。
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 ★校内研で・サークルでの群読講座 ご希望をお知らせください★
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◆日本群読教育の会では、群読の普及活動の一環として群読学習会を開いています。群読
学習会の開催ご希望のときに講師を派遣します。 
 講師派遣につきましては、講師の交通費の実費のみ現地でご負担ください。会員の方で
地域サークルや校内研修会での群読学習会をご希望の方は事務局までお知らせください。
詳細をご連絡します。一緒に楽しい群読学習会を開いてみませんか。

2007年度も、さっそく、静岡や愛知の学校から講師派遣の依頼をお受けしました。他
にも数件、お申し込みをいただいています。
申し込み先は、重水健介 日本群読教育の会事務局 sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp です。
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 ★事務局より★
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 ◆「文化祭や学習発表会で○○を群読でやってみたいのだが、脚本を誰か持っていませ
んか」というようなお尋ねもどんどんお寄せください。
◆役員・会員の方でアドレス変更がありましたら、その都度お知らせください。会報にご
本人の承諾を得て掲載します。
◆群読の実践や自作の群読脚本をお送りください。会報でご紹介し、実践研究を交流した
いと思います。