∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 日本群読教育の会 会報 70号           2006.3.26
    
        発行者アドレス          sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp    
        日本群読教育の会HP  http://gundoku.web.infoseek.co.jp
_____________________________________

 ☆目次☆ 
     ★ 家本先生 ありがとうございました
★ 会員のみなさんからのお便り     
     ★ 新役員のご紹介              松本 順子先生
★ 全国大会(東京大会)情報 
      ・要項・申込書を添付しました
      ・実践報告の立候補を募ります
     ★ 新役員のご紹介
     ★ 群読Q&A 録音について その1      毛利 豊先生
     ★ 群読脚本  新学期、群読でスタート             
     ★ 楽しい群読入門1                  
★ 群読講座のお知らせ
    ★ 事務局より
      
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
____________________________________

 ◆ 家本先生 ありがとうございました ◆       
____________________________________ 

日本群読教育の会の設立者であり前会長の家本芳郎先生が2月15日にご逝去
されました。
  先生は群読教育だけでなく、生活指導、生徒会活動、文化活動、授業、学校つ
くりをはじめとする教育の多様な分野で、日本教育界を常に理論と実践において
 リードされました。
  また、気さくで飾らないお人柄で、慈愛に満ち、誰にでもわけへだてなく温か
 くご指導下さいました。そうした先生を慕い、多くの人が常にまわりに集まりま
 した。会員のすべてのみなさまと共に、家本芳郎先生のご冥福をお祈りします。
              
                   日本群読教育の会事務局長 重水 健介

 ★ 出会い                     新潟 片桐史裕先生
   私は教員16年目から2年間大学院で臨床教科教育について学んだ。その
  きっかけとなったのは家本先生の著書だ。高校教師として、その当時は生徒
  がどうしてそんな行動をおこすのか、全く理解できなかった。そんな時期に
  家本先生の著書を読みあさり、「子どもの行動には必ずその原因がある」と
  いう、今にしては当たり前のことがその時わかった。
   それをきっかけに子どもの行動を見つめ、その原因を考えるようになった。
   それを体系的に学ぼうと思い、大学院で研究した。
   そんな中、群読の会に入り、全国大会で家本先生に初めてお会いすること
  ができた。初めてお会いした時に、家本先生はニコニコして手を差し出して
  くれて、握手してくれた。私の中では「大先生」というイメージができあが
  っていた。実際に会ってみると、外見と行動力のはつらつさで、「一体何歳
  なんだろう?」というイメージに変化した。
   きっと天国でもはつらつとしたバイタリティーを見せていらっしゃること
  でしょう。ご冥福をお祈りします。

 ★ 家本先生を偲んで               神奈川 新田茂子さん
   家本先生の訃報を「群読07」のメールで知り愕然としました。
   それは、グリーンハイツ「すえひろ会」で、1ヶ月後に舞台で発表する群
  読の練習を終え、家でメールを開いて知ったのです。
   私たちが選んだ群読の脚本は、家本先生の実践記録「古典 衣笠の合戦」
  です。これは、横須賀市逸見公民館の群読講座で家本先からご指導いただい
  たものなのです。
   私はその時の記録を見て、発声法や言葉の強弱、場面における表現に違い
  があることなど、先生のご注意などを思い出しながら、みんなで練習をして
  いたのです。
   先生の穏やかな語り口や笑顔、脚本によってはその時代の歴史や文化にま
  で触れられ、私を楽しい群読の世界に導いてくださったのです。
  「先生" 私たちの舞台発表の日には、千の風になって聴きに来てください。
  そして、私たちに『もっと腹から声を出しなさい』と耳元で囁いて下さい。
  先生はこれからもきっと、風にのり私たちに穏やかな語りかけをしていただ
けるものと思います。
  さようならは申しません。
先生はいつまでも私たちの心に生きていますから。
                   
 ★ 追悼                     大分 姫野 賢一先生
  家本先生の訃報を頂き,何だかまだ信じられない気分でいます。
   家本先生との出会いは,69号の巻頭に書いたとおりですが, もっと詳
  しく書きたいと思います。
   家本先生との出会いは、書籍の上でした。当時20年もたった「集団遊び」
「続・集団遊び」(明治図書)を手にしたことから始まりました。単なる
「遊び」ではなく,学級を分析し,前進させていく遊びとして紹介ていたこと
が今でも鮮明に覚えています。90年代前半でも通用するものでした。
   そして,私は全生研に入りました。先輩教師Aより,過去の機関誌を頂き,
全校集団づくりに燃えました。ここでも,家本先生の実践がキラリと目にと
まり,全校集団づくりについての本をシリーズで読みました。全校総会も行
い,先生の本は,私の実践バイブルになりました。
   その後,数年経ち,1999年5月に大分県生研の先生より,「家本先生
が,無料で来てくれるよ」と教えてくれました。私は,「本当ですか?」と
疑いながら尋ねました。「嘘じゃないよ。すぐ,連絡してあげるから」とい
うことで,その年の9月に,初めての群読講座をもちました。参加者は20
  名程度でしたが,群読のノウハウをいろいろと教えてくれました。その後が
楽しかったのです。売上金を鷲づかみにして,家本先生が,「姫野君,いっ
しょにご飯を食べに行こう」というのです。私は,恐れ多い…と思いつつも,
「それでは,あの喫茶店に行きましょう」と誘ってしまったのです。そこに着
いてからは,神保先生・坂本光男先生・服部先生の話でもりあがり,全生研
財政を支えた話までしてもらいました。ホテルに向かうまでの車中でも,組
合をしていた頃の話や映画の中にある実践ポイントなどをいろいろと話した
ことを覚えています。
   そして,2回目の群読講座は,2001年度の6月に群読講座と学校での
保護者向け講座をもちました。大好評に終わり,家本先生から,「そろそろ
大分でも群読全国大会しないかい」ということで,考えはじめていた頃でし
た。そして,その時,別府のカンポの宿に謝礼をもっていくと,「美人な人
が応対してくれた」という職員の話を聞いて,校長室で校長(先輩A)とい
っしょに想像してしまいました。できる先生はちがう!!なんて冗談も言い
合いました。(実は,娘さんか奥様でした…)そして,2002年日本群読
教育の会 第1回 全国大会東京大会が始まり「第2回は大分湯布院大会で」
ということで,話は進みました。
   2002年8月下旬には,早速,来県して頂き,現地視察をされました。
   また,ホテルに向かう途中,家本先生が「夕食を食べよう。フランス料理
がいい」と言い出しました。河野・中山と私はびっくりしました。財布の中
  身が…と思った3人でした。しかし,家本先生は太っ腹!!みんなの分をカ
−ドで,すこんと払ってくれました。ここまでしてくれる人がいるかなぁ何
て3人で思いました。食べさせて貰ったから思ったわけではないですが,
「3本の矢」で大会成功を誓い合いました。そして,翌年の2003年3月に
  も来県され,具体的な取り組み会議にも参加して頂きました。重水先生も駆
けつけて頂き,みんなで話し合いました。
   2003年7月に湯布院大会を行い,何とか200名を越える参加者を迎
えることができました。
  大会と並行して,原稿書きを薦めてくれました。文字を書くことがとても
苦手な私に,「君は体育が専門だったな」ととぼけたふりをして,運動会種
目本を書くように薦められたり,ひまわり社の月刊執筆では,「君が書かな
いでどうする!!」と叱咤激励をされたこともありました。私のもっている
能力を少しでも引き出してくれていたのが,家本先生でした。
「どんな先生にも成長の芽はある」というお考えがあることを教えて頂きまし
  たし,サ−クル運営の仕方などを教えてくれました。学習会での本の売り方
もです。
   家本先生との出会いで,子どもの見方も変わりましたし,何と言っても,
  大らかに人を受け止めていく人間性を学ばせて頂いたように思います。
   まだ,まだ,学習しておきたいことがあったのに…,と最近悔やまれてし
  かたがありません。
   今,残されている家本先生一派の方たちと,先生の遺志を受け継いでいか
ねばと思う気持ちでいっぱいです。
   最近では,卒業式前に当たり,広報誌に先生からいただいた言葉を書いた
次第です。「星を望み,地を歩む」家本先生を偲んで,この言葉を大切にし
  て実践を積みたいと思いました。家本先生,安らかに

★家本先生を偲んで 〜原稿は具体的に書く〜     栃木 山中伸之先生
  知り合いの方の紹介で、家本先生編著の書籍に原稿を書かせていただく機
 会を得ました。
  それまで、自分で好き勝手に文章を書いてはいましたが、編著者のもとで
 文章を書くという経験がなかったためか、最初はとても苦労して書いた記憶
 があります。
  出来上がった原稿を家本先生に送ると、すぐに先生から御返信があり、
「ここをこう書いてください」「ここはこうするといいでしょう」等の御教示
 をいただきました。メールを開くときには「今度はどんなことが書いてある
 だろうか」とどきどきしたのを覚えてい
 ます。
  一度だけ、お送りした原稿をワープロソフトの「Word」に貼って、赤
 で詳細な書き込みをしてくださったものをいただいたことがあります。どこ
 が良くないのか、どうすればいいのか、どんなことを書くのか、具体的にこ
 う書き直すといい、等々のことが、流れるように書かれていました。こんな
 に細かな文章指導をしていただいたことはそれまでになく、驚きと感謝と畏
 敬の念を改めて抱きました。
  家本先生からは常々「具体的に書いてください」との御指示がありました。
 そこで、私が具体的に書いてお送りすると、さらに直しが入った御返信をい
 ただきました。こういうことを幾度と無く繰り返しました。何度も繰り返す
 うちに、「先生がイメージされている具体的な書き方と、私がイメージして
 いる具体的な書き方は、どうやら違うものらしい」ということに気付き、具
 体的に書くとはどのように書くのかということを考えるようにな
 りました。
  具体的な書き方を考える上で大変参考になったのは、他ならぬ家本先生の
 文章でした。御著書はもちろんのことですが、執筆要項に添付してある先生
 の原稿例が大変参考になりました。細かい手順を省略せずに書くこと、その
 場で語る言葉をそのまま入れること。言葉にするとうまくまとめることがで
 きないのですが、何となく雰囲気をつかむことができるようになりました。
  家本先生のご指導を経て、私の文体は変わっていきました。
  このように、家本先生には数々の御厚情とともに、文章の書きぶりという、
 一生手放すことのない贈り物をいただきました。御存命中に、改めて御礼を
 申し上げることができませんでしたので、この機会に御礼を申し上げたいと
 思います。ありがとうございました。
  家本先生。先生の蒔かれたたくさんの種は、私のような辺境にいるものの
 身にも確かに芽を出しております。私はこの芽がいつかたくさんの実を結ぶ
 まで、大事に育てていこうと思います。どうぞ、彼岸からごゆるりとお見守
 りください。先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

★家本先生の思い出            神奈川  馬見塚昭久先生
  私の場合、家本先生との思い出はメールが中心で、ほんの少ししかあり
ませんが、非常に内容の濃いものでした。ご多忙中にもかかわらず、ある
 時は厳しく、ある時は優しく、懇切丁寧にご教示くださいました。
「事務局員をやらないか」とお誘いを受けたのは、まだ直接お会いしたこと
 もない時で、「ずいぶん太っ腹な方だなぁ」と驚いたものです。これから
 まだまだたくさんお教えいただいて、学校中に群読を広めていこうと思っ
 ていただけに本当に残念です。
  心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 ★家本先生の思い出             北海道 及川 宣史先生
 家本先生が体調を崩してドクターストップがかかって"引退する"という
お話は聞いていたのですが詳しい様子がわからず、でも、またお会いできる
機会があるのではないかと思っていました。先生の訃報を聞き、未だに信じ
られない思いです。しばらくは仕事が手につきませんでした。
 家本先生からは多くのことを学ばさせていただきました。最初は本を読ん
で刺激を受けこんなにアイデアいっぱいで多彩な実践をされている先生がい
るんだ、と圧倒されたものでした。全生研の全国大会で家本先生「本人」を
見かけ、遠くからあの方が家本先生なんだと、その場にいたことに感激した
思い出があります。
 その後、講演会や群読の講座で北海道に何度かみえられた折にお話する機
会があり、それからは先生に「元気でやってますか?」と声をかけていただ
いたり、「本の企画があるけれど君の実践を書いてくれないかなあ」とお誘い
を受け、拙い実践を紹介していただきました。近年は先生のお力添えで一冊
の本も書かせていただきました。原稿のやりとりをする中で励まされたり具
体的に指導いただいたことが、次のエネルギーとなり、自分の自信につなが
っていきました。
 先生はよく「指導を楽しむ」ということをおっしゃっておられました。そ
のことは今の自分の実践スタイルのもとになっています。どんなに困難な状
況になってもめげないでがんばってこれたのは、家本先生のこの言葉を聞い
てからです。
 先生に最後にお会いしたのは一昨年、北海道の檜山で行われた群読講座の
ときでした。先生の中には群読全国大会(北海道大会)の準備を兼ねての企
画・構想があったのだと思います。先生が亡くなられてぽっかり穴があいた
ような毎日でしたが、先生の意志を受け継ぎ、来年に予定されている北海道
大会を成功させることが先生に対する恩返しかなと思い、気持ちを奮い立た
せている今日このごろです。
 家本先生、ありがというございました。そして安らかにお休みください。
先生の教えを思い出しながら、みなさんと力を合わせて北海道でがんばり
ます。   

★家本先生ありがとうございました       鳥取 福澤 紀子先生
家本先生の群読に出会い、学校の様々な場面で群読を取り入れてきました。
朗読会(群読)をしたり、卒業式の呼びかけの言葉にも群読も取り入れたり
するようになりました。
学校の先生方にも保護者の方にも、群読っていいなあと感じてもらえるよ
うになってきました。
そして、昨年の富山での全国大会にも初めて参加することができました。
家本先生の著作にサインをいただいている時に、名前を告げると
「あ、鳥取の福澤さんですね」とすぐに気づいて下さった時はとてもうれし
かったです。(きっと、私があまり役目を果たしていなかったからだと思いま
すが。。。)その後の家本先生の引退発表、訃報と信じられないことが続きまし
たが、家本先生に感謝をするとともに、これからもこの活動を頑張っていきた
いと思います。有り難うございました!

_____________________________________

 ◆会員のみなさんからのお便り◆
____________________________________

★230人の群読              滋 賀  野村 ひとみ先生
  今、全校生徒約1200人の小学校で勤務しています。
  5年生の担任で、6クラス、約230人です。
 今、3月3日にある6年生を送る会での出し物し向けて、群読に取り組んでい
 ます。声変わりをしつつある男の子の声の迫力がすばらしいです。
 「群読」とまでは言えないかもしれませんが、添付したような感じで行ってい
 ます。成功するかどきどきです。(事務局より 群読脚本のコーナーに脚本を
 野村先生の脚本を掲載しました)


 ★よろしくお願いします           神奈川  古来 奈緒美先生
  横浜市の小学校に勤務しております古来奈緒美と申します。
  群読に興味があり、会に入会し勉強したいと考えております。
  よろしくお願い致します。

 ★はじめまして                兵 庫  山田 誉扶子先生
  はじめまして。私は兵庫県西宮市立高須南小学校で、教師をしています、
 山田誉扶子(ヤマダヨフコ)と申します。
  日本群読教育の会のHPからバックナンバーを拝見させていただいて大変興味
 をもちました。会員になりたく思い、メールを差し上げました。
  つい先日、本校でも全校群読大会を行いました。低学年は、元気よく楽しく
 群読していましたが、高学年になると、題材選びや表現読みの指導が大変難し
 かったです。この会で、1から勉強させていただきたいと思いますので、よろ
 しくお願いします。
     
____________________________________

 ◆ 全国大会(東京大会)情報 ◆      
____________________________________

★ 申し込みを始めます
この会報に全国大会要項・申込書を添付しました。役員・会員のみなさまにて
印刷していただき、申込書にご記入の上、ファックスまたはメールでお申し込み
ください。
 ファックス・メールとも宛先は東京大会実行委員長の加藤征子先生です。
 加藤征子先生 ファックス 03−3781−3637
        メール   goro@msh.biglobe.ne.jp

★ 役員のみなさまへ
大会要項・申込書を添付しました。役員のみなさまには、プリントアウト後、
色西洋紙に印刷して、職場やサークルやお知り合いに積極的に宣伝してください。
参加目標200名です。ぜひ成功させましょう。

また、分科会の仕事分担・受け持ちにつきましては、いま調整中です。各役員の
みなさまには追って役割分担のご連絡とお願いのメールをお送りまします。
よろしくお願いします。

★ 実践報告立候補を募ります
  学習T(9:50〜11:50)で c 実践報告 をします。
  就学前・小学校・中学校・高校・地域などいろいろな場面で群読を活用した
 実践を紹介していただきます。お一人、報告と意見交換含めて、30〜40分
 くらいです。ご自分の実践を報告してもよいという方を募集します。

  お名前・校種・内容を( 例 重水健介、中学校、群読で生徒会発足式の挨
 拶をした実践)のようにお書きの上、重水 sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp  
 までお送りください。また、お知り合いで、実践報告ご推薦の方がいらっしゃ
いましたらお知らせください。

★全国大会を行う趣旨・目的・日時・場所・日程
1 全国大会を行う趣旨・目的
  声の文化活動である群読の楽しさを伝え、普及することをねらいとして、
 日本群読教育の会は全国各地で群読実技講座を開催しいます。また年に一度、
 全国規模の学習会を開いています。本大会は第5回全国大会です。全国から
 群読教育・群読研究に関心をもつ方々にご参集いただき、群読の理論や技法
 を楽しく学びます。また、学習を通して参加者の親睦を深め、実践や資料の
 相互交流を深めます。
 
2 場所 東京都港区立港陽小学校
     東京都港区台場1丁目1−5
    *ゆりかもめ   「お台場海浜公園駅」下車  徒歩6分
     都バス(虹01)「お台場海浜公園駅」下車   徒歩6分
     臨海副都心線 「東京テレポート駅」 下車  徒歩12分

3 日時・日程  
   2006年7月30日(日) 9:00〜17:00 
    ● 受   付         9:00〜 9:30
    ● 開 会 式         9:30〜 9:45
  ● 学 習 T         9:50〜11:50
     a 入門講座 (群読とはじめて出会う方へ〜群読の意味と技法を学びます)
     b 中級講座 (群読脚本つくりにチャレンジしましょう)
    c 実践報告 (群読を活用した楽しい実践を紹介します)  
● 昼   食        11:50〜12:50
● 学 習 U(a〜dは1時間目と2時間目は同じ内容の入れ替え制)  
★1時間目         12:50〜14:30
      a詩 
      b物語 
      c古典 
      d二人読み 
      eことば遊び 
      
     ★2時間目         14:40〜16:20
      a詩 
      b物語 
      c古典 
      d二人読み 
      e中高生向けの群読 
     
    ● 閉 会 式        16:30〜16:45
● 懇 親 会 18:00〜20:00
 ファックス・メールとも宛先は東京大会実行委員長の加藤征子先生です。
 加藤征子先生 ファックス 03−3781−3637
        メール   goro@msh.biglobe.ne.jp

____________________________________

 ◆  新役員のご紹介 ◆      
____________________________________
 
  本年度、日本群読教育の会の会長にご就任いただく松本順子先生です。
  下記のご挨拶は2月にいただいたものです。ご紹介します。
  
★会長 松本 順子先生
  今度、会長に就任することになった高知の松本順子です。前会長の家本芳郎
  先生の後任をすることになって、ちょっと緊張しています。
  家本先生を中心に全国の仲間とつくり上げてきた日本群読教育の会をさらに
 広げ、仲間たちと一緒に今まで以上に充実した会になるように頑張っていきた
 いと思います。
  これからもどうぞ、よろしくお願いします。
____________________________________

 ◆ 群読Q&A 「録音について その1」◆
              
               回答 日本群読教育の会副会長 毛利 豊先生
____________________________________


Q 「日本群読教育の会」から出ている書籍にはCDが付いているものが多いです
  が、群読を録音するときにはどういう点に気をつければいいですか。

A 1 とにかく録音しておきましょう。

  音楽は「時間の芸術」と言われます。それは、その時その時の空気振動によっ
 てのみ成立し、後には何の物的な痕跡も残さないからです。群読も同じです。音
 声を主とする文化活動ですから、後でもう一度同じ状態を再現することは出来ま
 せん。ですから、音声の記録は残しておくことをお薦めします。それは同時に、
 群読をするときに生徒たちを奮い立たせ、集中させるという副次効果も生みます。
 また、事後に共同研究や発表、出版化する時にも必要となります。
 
  2 録音環境を調えるには。
 
  子どもたちの群読は、行事・授業・参観の場で行われることが多く、外の雑音
 などが入りがちです。例えば隣りの教室の音楽授業の音、道を行く車の音などで
 す。その時は気づかなくても、後で再生すると思わぬ雑音が小さく入っています。
  その方がライブ録音らしい臨場感が良いという考え方もあります。
 
  しかし、なるべく完璧な音をという場合は、少し工夫をします。
 (1)雑音の少ない特別教室で戸を閉め切って行う。
 (2)録音機の背後に雨傘を開いて声だけを集め、録音機は傘に向けて録音する。
    簡単に「集音マイク」に早変わりします。
 (3)内蔵マイクよりも、なるべく外部マイクを使うとクリアーな録音となる。
 
 
 3 録音テープ、MDの利点と保管の注意点。
 
  音声のみならこれらで十分です。安価で録音機器もどこにでもあります。MD
 は頭出しが容易で便利です。保管も磁気さえ気をつければ、カビる心配もありま
 せん。本会の録音出版物も、こうやって簡単に録音したものがあります。
 
  逆に、録音テープの保管は、暑いところや湿気のあるところは避けます。日本
 海側の地方では、冬の湿気によって、部屋の下部の箱などにテープを保管してお
 くと、長い年月の間にカビるので気をつけましょう。
  
 4 ビデオテープ、DVD、デジカメ動画などの利点。
 
  映像も含めて記録してあると、群読している子どもたちの様子が分かり良いこ
 とがあります。以前、練習風景を送ってくれた人がいましたが、その様子を見て
 どの子にはどういう指導をしたらと具体的にアドバイスすることが出来ました。
 映像記録には、こういう形成途中の評価と指導を可能にする利点もあります。D
 VDに焼き付けておけば、半永久的に保管できます。
  デジカメ動画は、数分間の群読なら簡単に記録できます。おまけに附属のジャ
 ックでテレビに繋ぐだけで、教室ですぐにみんなで見ることが出来ます。
 
  5 みなさんの録音・録画のワザを教えて下さい。
 
  私がいままで録音で心がけてきたことや気づいたことはこれくらいです。
  次の「録音について(その二)」では、私以外の役員・会員のワザを交流し合
 いたいと思います。他の方はぜひ、あなたのやり方を教えて下さい。
 
   送り先  毛利 豊  アドレス mourisi@tea.ocn.ne.jp

_____________________________________

 ◆ 楽しい群読入門 1   新年度群読でスタート      重水 健介 
____________________________________

 この原稿は、群読の楽しさを紹介するためにひまわり社(松本 衆子社長、日
本群読教育の会全国大会を後援していただいている)のHP中の教育実践マガジ
ンに掲載しているものを、ひまわり社のご了承を得て本会会報に再掲しています。

◆ 声の文化活動
 群読とは群で読む、つまり、大勢で声を出す活動です。次のような効用があります。
1 大きな声を出すことで活気づく。明るい雰囲気をつくることができる。
2 一緒に声をあわせることで仲間意識を育て、交わる力を育てることができる。
3 自閉化した体を解放し、自己表現の力を育てることができる
3 一人で読むより訴求力が強い。
4 道具も不要、金もかからない。いつでもどこでもできる活動である。
5 二人でも何百人でもできる活動である

◆群読で新年度をスタート
群読の要点は分担して読むことにあります。これを分読(ぶんどく)といいます。
 誰がどの部分を読むか、分担箇所や読みの技法をかいたものを脚本といい、音楽でいう楽譜のようなものです。

 次の「まいった まいった」という脚本をみてみましょう。
ソロは一人で、アンサンブルは少人数で、コーラスは大勢で読みます。人数の目安は、アンサンブルが全体の6分の1、コーラスが6分の5です。ソロは「一人が読む」のではなく、「一人で読む」ので、順番に一人ずつ、交代して読んでもよいでしょう。

   脚本「まいった、まいった」
読み手 読む文
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            アーアー
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            まいった まいった
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            そーだ そーだ
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            いーぞ いーぞ
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            オー!
   ソロ または アンサンブル  「     」
   コーラス            ガンバロー!

 新学期の学級開きで上の詩を模造紙に書いて子どもたちに紹介します。
「いよいよ、5年2組チャレンジ共和国のスタートです。ここで、みんなの願いを込めた決意を群読しましょう」と呼びかけて、「この詩の『  』のところにどんな言葉を入れたらいいかな」と考え発表してもらいます。みんなで話し合って、言葉を書きいれ、読み手をきめます。
各班で話し合って「 」に言葉を入れ、発表し合ってもいいでしょう。ソロ(アンサンブル)のところをその班が読み、他の子ども全員がコーラスを読みます。5年2組では、
班の数だけ群読脚本ができました。その一つを紹介しましょう。

   ソロ1   春休みがおわってつまらないなあ
   コーラス  アーアー
   ソロ2   勉強が始まるんだって
   コーラス  まいった まいった
   ソロ3   でも 5年2組は みんな仲良くできそうだね
   コーラス  そーだ そーだ
   ソロ4   先生もユーモアたっぷり面白そう   
   コーラス  いーぞ いーぞ
   ソロ5   チャレンジ共和国っていう名前もできたぞ
   コーラス  オー!
   ソロ7   明日から楽しく元気にガンバロー!
   コーラス  ガンバロー!
 このように群読で新年度をスタートしてみると楽しいでしょう。
★参考文献『群読を創る』(日本群読教育の会前会長 家本芳郎先生著・高文研)
 実践参考 日本群読教育の会副会長 澤野郁文先生の実践
____________________________________

 ◆群読講座を開きます。ご希望がありましたらお知らせください◆
____________________________________
 
 ★日本群読教育の会では、群読の普及活動の一環として群読学習会を開いてい
 ます。群読学習会の開催ご希望のときに講師を派遣します。
 
 ★講師派遣につきましては、講師の交通費・宿泊費の実費のみ現地でご負担く
 ださい。会員の方で地域サークルや校内研修会での群読学習会をご希望の方は
 事務局までお知らせください。詳細をご連絡します。一緒に楽しい群読学習会
 を開いてみませんか。
 すでに、「夏休みの職員研修で、群読を取り上げたいので」ということで
 講師派遣の依頼をいただいています。
 
★申し込み先は、重水 健介 日本群読教育の会事務局 sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp
 までお願いします。
 
____________________________________

 ◆事務局より◆
____________________________________

 ◆「会員からのお便り」のコーナーを、会員みなさんの声でいっぱいにしたい
 と思います。「会報届いたよ」の声とともに、みなさんの近況や会報の感想
 などお寄せください。なお、会報掲載時に匿名希望の方はその旨(ペンネー
 ムでも結構です)もお知らせください。
 
 ◆群読・朗読にかんするお尋ねや指導上の悩みや質問点がありましたら、群読
  Q&Aのコーナーで取り上げます。お知らせください。
  
 ◆群読の実践や自作の群読脚本をお送りください。会報でご紹介し、実践研究
  を交流したいと思います。

 ◆群読でこんなことをやってみたという実践をお知らせください。概要の紹介
  でもけっこうです。短くてもかまいません。取り組む子どもたちの様子や、
  発表者や参観者の方々の反応など、お知らせください。

 ◆「会員からのお便り」のコーナーを、会員みなさんの声でいっぱいにしたい
  と思います。「会報届いたよ」の声とともに、みなさんの近況や会報の感想
  などお寄せください。なお、会報掲載時に匿名希望の方はその旨(ペンネー
  ムでも結構です)もお知らせください。