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 日本群読教育の会 会報 64号           2005.9.25

        日本群読教育の会HP  http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆ 
      
      ★随想「秋の夜長に」              澤野 郁文さん
      ★会員のみなさんからのお便り     
      ★群読「各論」編 1冊目刊行
★家本先生の群読DVDのご案内
★書籍紹介「自然環境の問題提起をしている絵本」 加藤 征子さん
      ★群読Q&A「授業参観で群読をしたいのだが」  姫野 賢一さん
      ★本会ホームページ掲示板のご案内        
★群読学習会のご案内
      ★事務局より
      
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 ◆随想 「秋の夜長に」 ◆             澤野 郁文さん
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  大好きな夏が終わった。
  なぜ大好きかというとそれは鮎釣りの季節だからで、群読はおろか、教育と
 いう仕事に全く関係のないところでの話であるから、皆さんにとっては何の関
 係もないことなのかも知れないが、兎に角私は毎年この時期かなり魂が抜けて
 いる。
  
この腑抜けになった体と頭にいつも活を入れてくれるのは、ボーっとした頭
 で赴いても、帰ってくる頃には「このままじゃいかん!やるぞ明日から!勇気
 と知恵をもらったぞ!」と、ハイテンションにしてくれる各種研究会である。
  そう、秋は研究会のシーズンなのだ。

  研究会と言っても色々あるが、私たちにとって一番身近な研究会は、校内研
 であろう。校内研が充実している学校は、やはり活気があって子どもたちもす
 くすく育つ。研究ばかりに没頭して目の前の子どもたちが見えなくなってしま
 ってはいけないが、やる気と熱意に包まれた校内研で率直に仲間と意見を交え
 ると、日頃の悩みやストレスも吹き飛び実践の勇気が湧いてくる。そんな校内
 研を目指したいものだ。

  20代の頃勤めていた学校での話である。
  4月当初に、秋の学習発表会で全校創作劇を創り上げようではないかという
 壮大な目標を掲げた。校内研は国語を取り上げていたが、その発展で群読や寸
 劇に挑戦していこうということであった。とても燃えたのだが、気持ちが高ま
 るだけで実践は遅々として進まなかった。
  
  あっという間に夏休みも終わり、「このままでは全校劇は夢と散る!」と奮
 起した私ともう一人の若い教師は、夕飯のラーメンをすすりながら「今からや
 ろう!今日しかない!」と突然立ち上がった。で、どうしたかというと、近く
 の先輩の家へ押しかけ、「さあ、これから3人でシナリオを創りましょう!
 今すぐ!」と、図々しく上がり込んだのだった。
  
  筆記用具や原稿用紙を先輩に借り、3人で場面を分担してシナリオを書き始
 めた。どういう訳かその夜はアイディアが湧き続け、鉛筆が追いつかないほど
 台詞が浮かんでくるのだった。「はやくやめて焼酎を・・」と訴えていた先輩
 もどんどん書き上げ、結局夜中の1時過ぎにシナリオはできあがった。
  そのシナリオを校内研でああでもないこうでもないと練り上げ、子どもたち
 に提起し、取材活動で更に台詞等を加除修正していき、全校創作劇は完成して
 いった。正味1ヶ月の取り組みであった。

  鮎釣りの道具を仕舞いながら中秋の名月などを見上げると、いつも先輩の家
 での3人を思い出す。今年も当時に負けないくらい燃える実践を!と、ちょっ
 とだけ気が引き締まるのだった。
 
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 ◆会員のみなさんからのお便り◆
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 ●図書販売お世話になりました         たんぽぽ出版 山崎 宏さん
  
  富山大会も楽しく中身の濃い大会だったようですね。今回は参加もできず、
 図書の販売で、ご面倒をお掛けしてしまい大変恐縮でした。本当にお世話にな
 りました。みなさんまだまだ暑い日が続きそうですがどうかご自愛下さいませ。
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 ●会報63号届いています            神奈川  海上 和子さん
    
  富山大会の総括等ゆっくり読ませていただいています。ありがとうございま
 す。8月31日(水)また、逸見の会の方々とデイサービス訪問をしてきます。
「和尚さんと小僧さん」を聴いていただく。「さよならさんかく」「へんなひと
 かぞえうた」をふたり読み形式で一緒に。「信濃の一茶」の俳句部分を一緒に
 などと考えています。また、お知らせいたします。

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 ●これからも応援します            ひまわり社 松本 衆子さん
  
  遅くなりましたが、会報拝受しました。とてもすばらしい富山大会だったこ
 とがわかります。微々たるものですが、これからも応援させていただきます。

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  ●よろしくお願いします             神奈川 伊藤 あゆみさん
  
  明日から新学期が始まるので、期待と不安とで複雑な気持ちです。広島で、
 初めて実際に群読を体験したことで、詩の世界がグッと広がり、明るくなった
 感じです。とても楽しく元気の出る瞬間でした。これを教室で還元していきた
 いなと思っています。
  これまで群読に取り組んだことはないのですが、一斉の音読をしています。
  子どもたちは下に紹介した詩が大好きで、とーっても大きな声で言います。
「リズムがよくて面白い」それも群読の魅力の一つだと教わって、うれしかった
 です。おしつけがましく恐縮なのですが、以下に子どもたちのお気に入りの詩
 を二編載せさせてもらいます。群読第一歩の我が学級。これから成長していき
 たいと思います。今後ともよろしくご指導お願いします。

     ろっぱつおなら



    せんせいたべちゃった


   
  (出典 『がっこうのうた』ねじめ正一作 偕成社 2004、4)
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 ●平和の群読脚本を書いてみようと思います     大分 河野 邦房さん        
 
  会員のみなさん、富山大会お疲れ様でした。盛況だった様子が、みなさんの
 メールから伝わってきました。参加できず、ほんとうに残念でした。
  しかし、今回私が参加した「日中平和友好の旅」にも初めて知ることや、び
 っくりすることも多く、たくさん学ばせていただきました。
  特に、日中戦争(南京や満州)での生き残りの方の証言の聞き取りや中学校
 での交流は心に残っています。また、平和の群読の形に脚本を書いてみようと
 思っています。

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 ●よろしくお願いします              群馬 大谷 雅昭さん
  
  私は群馬県藤岡市の小学校教諭をしております。中学では理科の教諭をして
 いましたが、すっかり小学校勤めが長くなり、教育の日本とも言える国語教育
 に力を入れ始めている者です。まだまだ、素人感が抜けませんが、様々な手法
 を用いて子供たちに国語の楽しさを味わわせながら、国語力を付けさせたいと
 考えています。富山の第4回群読全国大会は、是非行ってみたかったのですが、
 学校行事(臨海学校)と重なり、残念ながら参加できませんでした。富山は我
 が母校があり、よけい残念に感じました。来年の東京大会は必ず参加したいと
 思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

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 ●来年の全国大会を今から楽しみにしています  神奈川 蒔村 由美子さん
  
  私は地域で朗読教室をやっていますが、先日「続・いつでもどこでも群読」
 の地域での実践報告を読ませていただき、とても勉強になりました。
  私も地域でこうした取り組みをしていきたいと思っていただけに、豊富なテ
 キストや実践記録など、ほんとうに参考にさせていただきたいことばかりです。
  来年の東京で行われる全国大会には、ぜひ参加させていただこうと、今から
 楽しみにしています。

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 ◆群読「各論」編 1冊目刊行のお知らせ◆
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  群読「各論」編を企画してきましたが、ここにようやく、その一冊目が上梓
 されることになりました。

 「群読・実践シリーズ/CDつき/二人読み」
 (日本群読教育の会=企画 家本芳郎=編・脚色/1900円+税)

  この内容については脚本ニュース38号で紹介されました。
  約50篇の詩のふたり読み脚本が掲載されていますが、CD録音は33篇です。
  すべてを録音したのですが、著作権使用料に思わぬ事態が発生しました。
  詩を音にすると音楽著作権も発生するということで、これをすべて支払うと
 定価を倍にしないと採算が合わなくなるということになり、17作品の録音は残
 念ながらカットせざるをえなくなりました。著作権は保護しなければならず、
この件、ご了承ください。
  
  みなさん、「群読・実践シリーズ/CDつき/二人読み」を、ぜひお買い求
 めください。そして、いつも手もとにおいてご活用ください。
  職場で、地域で、知り合いの方におおいに宣伝して普及にご協力ください。

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 ◆家本先生の群読DVDのご案内◆             
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  日本群読教育の会会長 家本芳郎先生の群読講座「群読を楽しむ」のDVD
 をご紹介します。内容は下記のようになっています。

 ★ 群読について 
 ★「地引き網」の群読 
 ★ 言葉入門指導
 ★「おむすびころりん」の群読 
 ★ 江戸時代の群読 
 ★「らいおん」の群読
 ★「祭りだ わっしょい」の群読

 栃木県でおこなわれた栃木教育祭での800人の大群読のDVDです。
両毛群読教育の会によって製作されました。群読の意義、技法の説明、群読
をつくっていく指導場面が収録されています。

  わたしは、このDVDを繰り返し視聴しながら、思わず一緒に声を出し、群
 読の世界へ引き込まれてしまいました。
 「群読とはどんな活動かな」「学校や地域で群読をやってみたいな」「群読を
 やってみたいのだが、どう指導したらいいのだろう」と、群読に関心をお持ち
 の方におすすめしたい貴重なDVDです。ぜひ、お手許に置き、ご鑑賞ご活用
 いただきたいと思います。

  このDVDは非売品ですが、会員の方にのみ1500円(送料込み)で領布
 します。ご希望の方は、DVDの郵送先と「家本先生のDVDを希望します」
 とお書きいの上、重水 sakunayo@ngs2.cncm.ne.jpまでご返信ください。
  折り返し、振り込み先をご連絡します。

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 ◆ 書籍・CD紹介 ◆

   自然、環境の問題提起をしている絵本         加藤 征子さん
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★「川はよみがえる」 1996年初版 (1893円+税)
  リン・チェリー作  みらい なな訳

 前回紹介しました「カポックの木」の作者が書いた実話をもとにしたアメリ
 カ合衆国マサチューセッツ州を流れるナシア川の歴史です。
  川はいろいろな詩歌に歌われ、周りの人々の生活を支え、遠く海の生物をも
 育てています。しかし、人間は、産業の発達とともに川を死なせてしまい、気
 づいたときには手遅れという馬鹿なことをしてきました。
 「これは一人の女性の想像力と決断がナシア川の様相と未来を変えた物語です。
  この作品が世界の読者に、現状を変えようとする力を与えることを希望しま
 す」と作者が前書きで言っているように、今も死にそうになっている、死んで
 しまった川が生き返ってくれるようにたくさんの人に読んでもらいたい作品で
 す。細密な絵と絵本にはあまり見ないレイアウトに魅入られてしまいます。


★「木を植えた男」 1989年初版   (1600円+税)
  ジャン・ジオノ作 寺岡襄訳

  あまりにも有名な本です。私もかつて道徳の資料として授業をしたことがあ
 ります。人の欲望や行為、環境問題といろいろなテーマであつかえます。
  誰にも認められなくてもいい、人から馬鹿なことをしてと言われてもいい、
 得にならなくてもいい、植林という無償の行為を長年続けた結果、自然を大勢
 の人々を潤したというエルゼアール・ブフィエ氏の人生は、この本の絵を描い
 たフデリック・バックの言葉が物語っています。「この物語は、献身的に働く
 すべての人びとに捧げられるとともに自分の手で何をしたらよいか分からない
 人や、絶望の淵にある人には心強い激励になるでしょう」

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 ◆ 群読Q&A ◆   回答 日本群読教育の会 事務局次長 姫野 賢一さん
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Q 小学校に勤めています。新任2年目です。来月、授業参観があります。授業
 の終わりに、群読を活用して保護者の方に 何か子どもたちで発表をやってみ
 たいと思うのですが、どうしたらいいでしょうか。どんな脚本を使ってどんな
 群読ができるでしょうか。
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A 新任2年目。だいぶ学校に慣れてきて、ちょっと冒険したい気持ちと、初め
 てすることに戸惑いを感じながら、日々の実践をされていることだと思います。
  授業参観で子どもたちが練習してきた群読発表を見せたい気持ちは、子ども
 たちの豊かな表現力を発揮させたいという思いが伝わってきます。
  
そこで、私は、「泣き虫学校」(西条八十作)をお薦めします。
  学年により、表現方法も様々ですが、低学年では、元気いっぱいに群読させ
 たいし、中学年では、振り付けいっぱい(身体表現あり)の群読を見せたいと
 いつも思っています。また,高学年では、「泣き虫」にならない照れくささを
 前面に出し、発表させていきたいといつも考えています。
  
  まず、「泣き虫学校」の詩を模造紙に書きます。そして、三連ある詩を3つ
 のグル−プに割り当て、役割読みをしながら群読に臨みます。
  それぞれの連で大いに盛り上げたいところは、「エンエンエン、ノ、エンエ
 ンエン…」や「アッハッハ、ノ、エッヘッヘ…」の擬声語でしょう。
  
  擬声語から想起される様子を子どもたちに聴き取りをし、身体表現に生かし
 ていければと思います。また、第3連の「父さんも母さんも およろこび」か
 ら後は,模造紙に書いた詩を読み上げるようにして、参観している保護者にも
 発声してもらい、授業参観での親子群読をつくっていきます。二行ほどの短い
 文章なので,保護者はきっと気軽に参加ができることでしょう。
  
  授業参観では、子どもたちの成長している姿を見せながら、保護者も参加し、
 親子でできる群読を用意すると、きっと、一体感のある素晴らしい授業参観が
 もてると思います。
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 ◆本会ホームページ掲示板のご案内◆
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  日本群読教育の会のホームページ( http://gundoku.web.infoseek.co.jp)
 をご覧になったことがありますか。本会常任委員の片桐史裕先生が、ホームペ
 ージ管理のしごと受け持ってくださっています。
 
  ホームページに掲示板のコーナーがあります。群読にかんして自由に意見交
 換をしています。会員のみなさんもぜひご利用ください。
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 ◆群読学習会のご案内◆
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 下記の学習会を開きます。会員のみなさん、遠慮なく参加してください。 

 ★高知県にて★

 日  時 10月8日(土) 午前 9時00分〜16時00分
 場  所 高知市立初月(みかづき)小学校(JR高知駅からバスで20分ぐらい)
 学習内容 群読の実技講座 初級編
      ・入門講座      
      ・ワークショップ1 
      ・ワークショップ2 
 参加費  1000円(資料代を含む)
 講 師  澤野 郁文先生(岩手県一関市立南小学校教諭)
      重水 健介  (長崎県西海市立大瀬戸中学校教諭) 
      松本 順子先生(高知県高知市立潮江南小学校教諭)

 連絡先  松本 順子先生  
      高知市立潮江南小学校 高知市高見町248−1

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 ◆無料講座のお知らせ◆
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  日本群読教育の会では、群読の普及活動の一環として、無料講座を提供して
 います。会員のみなさんは、おおいにこの制度を活用してください。
  経費は不要です。まったくの無料です。参加人数には関係ありません。
  会員の方で地域のサークルや校内研の学習で群読学習をやってみたいという
 方は遠慮なく事務局まで申し出てください。

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 ◆事務局より◆
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 ★お願い★
  
  群読・朗読にかんするお尋ねや指導上も悩みがありましたら、群読Q&Aの
 コーナーで取り上げます。事務局までお知らせください。
 
 「会員からのお便り」のコーナーを、会員みなさんの声でいっぱいにしたいと
 思います。会報は会員のみなさんに一斉送信していますが、無事届いているか
 心配になることがあります。「会報届いたよ」の声とともに、みなさんの近況
 や会報の感想などお寄せください。なお、会報掲載時に匿名希望の方はその旨
(ペンネームでも結構です)もお知らせください。