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 日本群読教育の会 会報 58号           2005. 3.25
    
        日本群読教育の会HP  http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆
 
 ★随想 「『卒業生を送る会』への取り組みで」      加藤 恭子先生
 ★会員からのお便り・近況報告              
 ★事務局員に相原和正先生
 ★富山大会情報
  ・大会申し込み開始です                大会実行委員会
・富山県教委の後援決定
  ・実践報告の立候補募集  
 ★書籍紹介『古典群読の資料紹介』            毛利  豊先生 
 ★事務局より               
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 ◆随想 「卒業生を送る会」への取り組みで ◆      加藤 恭子先生
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「卒業生を送る会」があった。各学年出し物をすることになっていた。2年生な
ので、どこまで子どもたちに任せられるかと思いながら投げかけた。ところが、
子どもたちは「6年生のためにこういうことがやりたい」と自分たちの力でやり
きった。

 その過程がおもしろかった。子どもたちは、オレンジレンジの「花」という曲
を「歌いたい」というところは全員一致していた。だが、その後「歌うだけじゃ
つまらない」ということで、「踊りたい」「花を作ってプレゼントしたい」「メ
ッセージを言いたい」と、いろいろ案が出された。

 子どもたちは、最初一つに決めようとしていたが、結局は「ダンスチーム」
「プレゼントチーム」「メッセージチーム」を作った。メロディのところでそれ
ぞれの見せ場を作り、サビのところを全員で歌うということに落ち着いた。不思
議に一人一人の出番のある、この子どもたちらしいなあというユニークな出し物
に出来上がった。

 そして、当日。6年生がよろこんでくれたのはもちろん、みんなに好評だった
のは言うまでもない。子どもたちも「先生、ぼくたちかわいいって言われちゃっ
た」「お花わたすとき、ありがとうって言われた」「○○先生、大ウケしてたよ」
と、まんざらでもない様子で満足気だった。子どもたちの顔は、「やりきった」
という充実感で輝いていた。

「ああ、これって群読だ」と、ふと思った。一人一人の出番があって、全員で合
わせていって、出来上がりはその集団の個性が強く出てくる、言い終えたときの
なんともいえない充実感…。朝の会や国語、機会あるごとに群読に取り組んでき
たのだが、そのことが子どもたちの力につながったのだと感じた。

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 ◆会員のみなさんからのお便り・近況報告◆                 
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★「富山大会に参加します」                中山 香代さん 
 こんばんは。大分の中山香代です。富山大会へは参加させていただくつもりで
 す。報告できるような実践はたまっていませんが、少しでもみなさんのお手伝
 いができればと考えています。                   
 
★「老人会での群読を楽しんでいます。クラブも発足させました」新田茂子さん
 群読の会からのお便りうれしく読ませていただきました。お忙しいなか有難う
ございました。私の群読活動は、家庭の事情で限られた時間の範囲のなかで「老
人会」(名称:すえひろ会)の月1回の定例会にあわせ、会員の皆さん全員で楽し
んできました。昨年はこれを一歩進め、すえひろ会を母体に念願の「群読クラブ」
を発足させることが出来、こうして現在は『老人会』の他に、15名のクラブ員の
皆さんと一緒に月1回〜2回の活動を楽しみながらやっています。

 教科書としては、会員全員が「ふたり読み」を持ち、その他には、日本の名作
文学の朗読や日本民話集からの群読など、毎回新しいものを加えながら楽しんで
います。今回は初めての試みとして、民話「ゆきむすめ・渡辺節子」を群読に脚
色してみました。コーラスの部分にオカリナで「こきりこ」の演奏をお願いし、
「すえひろ会」の新年会で発表をしました。全員が初めての一人読みに挑戦しま
したが、上手下手は別として、マイペースで読まれるなかに、ほのぼのとした民
話の良さが表現されたような気がしました。いまは「手袋を買に・新美南吉」を
脚色中です。

 会員のなかに脳卒中の後遺症による軽度の言語障害の方が2名おられますが、い
つも積極的に『朗読・群読』に挑戦、大きな声を出しながら努力をされています。
 このことは私にとって大きな喜びであり、群読の目的でもある『いつでも・どこ
でも・だれとでも・楽しく』の輪を高齢者の皆さんにもっと広げていきたいと改め
て強く感じているこの頃です。 

「すえひろ会」では、4月の舞台発表に向けて28名の方が張り切って練習に励んで
いるところです。今年は昨年の「江戸ばか囃子」反省から『信濃の一茶』に挑戦、
ナレター、アンサンブル、ソロで構成し、雪深い信濃の情景を尺八の音色で表現し
てみたいと思っています。会場の皆さんに「一茶の生涯」を少しでも語り伝えるこ
とが出来ればと、楽しみながら練習をしています。       2005年3月11日   


★「大会参加を呼びかけます」               深沢 英雄さん
 群読大会のビラがとどきました。ありがとうございました。まわりに広めます。
いつも関西からの参加者が少ないので、声をかけます。富山でみなさんとお会
いできるのを楽しみにしています。
                 

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 ◆事務局員に相原和正先生◆                 
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 相原和正先生に日本群読教育の会の事務局員にご就任いただくことになりまし
た。相原先生は、群読詩集の録音にもご参加いただきました。正式には、夏の全
国大会で新役員としてご紹介し、みなさんに承認していただく予定です。よろし
くお願いします。相原先生より次のメールをいただきました。ご紹介します。

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 神奈川の丹沢の麓の秦野市で、小学校に勤務しております。ちょっとしたご縁
で“群読”に触れ、気がついたら身近な素材になっていました。
 重水先生のお誘いでお手伝いさせていただくことになりました。よろしくお願
いいたします。                         相原和正

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 ◆全国大会(富山大会)情報◆  
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★申し込み開始★
 2005年7月30日(土)に、日本群読教育の会全国大会を、富山市にて開
きます。毛利豊大会実行委員長を中心に、本格的な準備に取りかかっていきます。
 大会要項と申し込み書を添付しました。それぞれプリントアウトして参加申し
込みに使ってください。要項は本会のホームページにも掲載しています。そちら
も使えます。参加申込書に記入の上、ファックスかメールで参加申し込みをして
ください。
 みなさん、いよいよ申し込み開始です。初心者大歓迎。とても楽しい大会です。
 職場の方、サークルの仲間、地域の知り合いの方、教え子たちをおおいに誘っ
てご参加ください。群読富山大会を成功させましょう。

★全国大会(富山大会)の富山県教委の後援が決定しました◆
 富山県教育委員会が全国大会(富山大会)の後援をしてくださることになりま
した。嬉しいニュースです。ありがとうございます。富山大会の成功に向けて、
いっそう弾みがつきます。実行委員会一同、万全な準備をしていきたいとはりき
っています。

★実践報告の立候補を募ります★
 大会では実践報告を計画しています。行事や学級活動、授業において群読をど
う活用したかを紹介してもらいます。参加者みんなで、そのすぐれた工夫や実践
上の留意点を学びます。小・中・高から各1本ずつ報告していただきます。
「こんな取り組みをやってみた」という実践報告をしてくださる方の立候補を募
ります。遠慮なく立候補してください。「ここにこんな楽しい実践をしている方
がいますよ」と他薦もおおいにけっこうです。よろしくお願いします。
 重水(事務局sakunayo@ngs2.cncm.ne.jp)までお知らせください。

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◆ 書籍・CD紹介 ◆  『古典群読の資料紹介』 毛利 豊先生

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 古典群読をする上で、能・狂言・歌舞伎などの古典芸能の朗誦法が参考になる。
しかし、これらはいずれも伝統芸能だけに、どこででもすぐに聞けるものではな
いし、舞台を観に行くには多くの手間と時間と費用とがかかる。

 そこで、最も安価な=無料で聴ける音源を2〜3紹介する。いずれも、教科書
を出版している光村教育図書から出ているCDである。本書を使用している全国
の公立学校の多くは購入しているので、借りて聴くことが出来る。


平曲ーーー琵琶法師による「那須与一」の段
光村教育図書・H9〜12年度用中学校[国語]準拠 『中学国語指導CD 2年』

狂言ーーー『附子(ぶす)』
光村教育図書・H12〜13年度用小学校[国語]準拠 『国語指導CD 6年』

古典群読ーーー山本安英の会『群読・平家物語抄』
光村教育図書・平成5〜8年度用。これには、小冊子が付いており、台本・解説・
学校で群読をする場合の注意点なども書いてある。      
                              (毛利 豊)

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 ◆事務局より◆        
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★富山大会の大会要項(参加申込書つき)を添付しています。ご利用ください。

★会報の感想・近況報告をお送りください。会員相互の情報交換のつもりで気楽
にお書きください。

★本会の事務局次長の姫野賢一先生が会員名簿の管理をしています。つきまして
は,姫野先生より、下記のメールが届いたことと思います。ご返信をよろしくお
願いします。なお、知らせたくない情報につきましてはお答えいただかなくてか
まいません。よろしくお願いします。

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 初めまして。日本群読教育の会 事務局次長しています姫野と申します。
 さて,今回メ−ルを差し上げたのは,今,群読の会の名簿管理を任されています。
 つきましては,下記の項目にしたがって,連絡を頂けないかと思い,メ−ルをし
ています。名簿管理つきましては,細心の注意を払いますので,よろしくお願いし
ます。学年末・卒業式シ−ズンのお忙しい中ですが,ご一報頂けると幸いです。
 3/25までによろしくお願いします。
○郵便番号と住所
○電話番号とファックス番号
○校種

返信先
日本群読教育の会 事務局次長 姫 野 賢 一(ひめのけんいち)