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 日本群読教育の会 会報 56号     2005. 1.25
    
 発行者アドレス
 日本群読教育の会HP http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆
 
  随想 「雪の国からU」           荻原   啓先生
  第4回 日本群読教育の会全国大会準備状況  大会実行委員会
  12月に群読学習会を開きました(報告と感想) 長塚 松美先生
                              海上 和子先生
                              坂尾 知宏先生
  <群読> 物語教材の脚色と演出       家本 芳郎先生
  1月は函館の群読学習会でした(報告と感想) 高津 知子先生
  会員の近況報告                  福澤 紀子先生
  書籍紹介『新版 楽しい群読脚本集』         事務局 
  事務局より
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 ◆随想 「雪の国からU」◆      荻原   啓 先生
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 新年を迎えた。北国は雪のお正月だから、コマは回せないし、凧を
揚げるにも根性がいる。そういえば、最近はほとんど凧揚げを見かけ
ない。

及川先生の随想にもあったように、北海道の冬は雪との戦いである。
1月ともなると一段と積雪量が増える。するとひとつ朝の仕事が増え
るのである。以前は、この朝の「雪かき」に小学生や中高生の姿をよ
く見かけた。凧揚げ同様、最近「雪かき」をする小学生や中高生の姿
を見かけなくなった。少子化傾向がこんな所にも見られるのかと、ふ
と寂しくなることもある。子どもの仕事から、大人の仕事に変化しつ
つあるのかと少々寂しくもなる。

 1月の「雪かき」で救われるのは、降雪が軽いことである。シバレ
る日が多いため、湿り気の少ない雪なのである。遠くへ放り投げる雪
が、粉のように舞う。早朝の街路灯に照らされて、ダイヤモンドダス
トまがいに美しい。それでもしばらく続けると、けっこう汗をかいた
りする。ふと、光を乱反射する輝きの向こうに、新潟の被災地のニュ
ース報道がうかぶ。「北陸の雪はさぞ重かろう」復興に向けて、雪と
も戦わざるを得ない被災者の方々を思うとき、昨年まで口をついてで
た愚痴がせき止められた。インドネシアの大地震による津波被害にも
心が痛む。もともと、新年の決意など考える方ではないのだが、今年
は大きな事件が起るたび、自分の今年について考えをめぐらさざるを
得なかった。

 今年の降雪も積雪も、昨年とそう大きな違いはないかもしれない。
しかし、私の変化以上に、昨年までとは違った気持ちで新年を迎え
ている人々が世界中にいる。「月日は百代の過客にして」と記されて
1世紀以上が経過した。流転する時代の中で、「変わるべき物」「変
わらざるを得ない物」「変わってはならない物」をそれぞれ見続けて
いきたい。新しい年の始まりにそんなことを考えている。


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 ◆第4回 日本群読教育の会全国大会準備状況 ◆
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 2005年7月30日(土)に、日本群読教育の会全国大会を、
富山市にて開催します。現在、大会実行委員会で学習内容の検討や
後援取りつけの仕事をしています。
 その上で、大会要項(申込書つき)をつくります。2月中には、
各役員の方宛に郵送する予定です。また、HP上にも掲載できるよ
うにしたいと思っています。もうしばらくお待ちください。

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◆12月に群読学習会を開きました(報告と感想)◆
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 2004年12月25日(土)に東京にて、日本群読教育の会の
学習会を開催しました。宮崎、富山、長崎、神奈川、東京から17
名の参加を得て実施しました。
 
 午前中は、「本会の会務についての協議」と「文学・物語作品の
脚色と演出についての学習(講師:家本芳郎先生)」をしました。
(学習内容については、群読脚本集36号に掲載されています。こ
の会報にも、再掲しました)
 午後は、本会で発行予定の新刊本の群読録音活動をしました。
 午前10時から午後8時まで、充実した学習会でした。

 会員は参加自由です。次回は、みなさんもぜひご参加ください。

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●参加された方々からの感想です。ありがとうございます。
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★3年前の全国大会に参加させていただいたことをきっかけに、群
読そのものや、家本先生・重水先生を初め多くの先生方に魅了され、
群読の一端をかじるようになりました。学習不足のため、ほとんど
正しい知識も獲得しないままですのに、無謀にも、お役に立てるこ
とがあれば何でもやってしまうという妙な性分なので、しっかり学
習もしなければとの思いで、今回参加させていただきました。

 午前中の学習会では、物語の群読について学びました。
 脚本のつくり方や演出方法・大勢の子どもの参加のさせ方など、
とても分かりやすく具体的なお話を伺うことができました。特に、
ソロ・アンサンブル・コーラスの割り振りをする際に、自分なりの
セオリーをもつことであること、その一貫性が聞き手にも心地よい
響きとなって伝わってくることを学びました。

 さらに、演劇と朗読(劇)と群読の違いが、自分の中で明確になり
ました。しかも、「朗読と音読の違いは何か?」との質問に、「音
読は黙読や唇読との違いを表す概念であるのだから、違う概念の中
では比較できないこと」がはっきりしました。このことは、よく質
問を受けることがあったにも関わらず、答えられないでいた懸念だ
ったので、恥を忍んで質問してみてよかったとつくづく思いました。  

 午後の古典と二人読みの録音は、無我夢中でした。狭い(失礼を
お詫びします)お部屋での録音、時間不足の中での録音は、すさま
じいものがありました。とにかくほとんど練習できない中で、即録
音なのです。あるグループの録音が始まると、おしゃべりどころか
練習さえも中断しなければならず、エアコンや電気ポットの音さえ
邪魔になるため、スイッチを消しての本番でした。それはそれは、
息も止めんばかりの気の使いようで、常軌を逸するとは正にこのこ
となのかもしれないと思った程でした。
 
 午後1時から夕食時間もとらずに、一気に7時間以上、とにかく
頑張りました。出来栄えはどうなったかわかりませんが、充実感い
っぱいのひと時でした。参加者17名の心が一つになり、共に充足
感を味わえたすてきな午後でした。会員の皆さん、頑張りましたよ!
                       長塚 松美先生


★師走25日の東京行きは、近距離なのですが少ししり込みをしま
した。でも、役員さんとはいえ空路飛んでいらっしゃる先生方には
頭が下がりました。道路に面したマンションの中での録音は、技術
的にも大変だっただろうと思います。高文研の山本さんと録音を手
伝ってくださった芦澤礼子さん本当にご苦労様でした。山本さんの
笑顔と「ひまわり社」の松本さんの温かいお茶にまず、いきをつき
ました。

 内容では、他の方の読みを聴くことがとても勉強になりました。
 それ以上に、原文をどのように群読につくっていくかが家本先生
のアドバイスと共にとても参考になりました。
 たくさんの資料を手にしたとき、あらためて毛利先生のエネルギ
ーに圧倒されました。通常の授業を成立された上に、夜コツコツと
資料を作っているのですよネ。初見で録音は少し厳しかったです。

 特に、古典は内容理解までいかずに、ただ字面をおうだけに終わ
り、表面的な思い込みをいれただけで読んでしまったのではないか
と反省しています。役割分担までいかなくとも、「これとこれは声
を出して読んでおきなさい」といった事前学習の宿題があったらよ
かったなあと感じました。現実ではありえない、かぐや姫や「君死
にたもうことなかれ」の若妻役などを演らせていただいて役冥利(?)
につきました。(ミスキャストの声ありやいなや)
                       海上 和子先生

★録音会、お疲れ様でした。
 その日初めてシナリオを見て、短い間の練習であそこまで仕上が
ったのには驚きました。また、先生方の豊かな表現力を聞きながら
自分ももう少し「読む」力を磨かねばならないと思ったところです。
 また「録音」という活動が入ったことで、独特の緊張感のなかで
学習ができたのも貴重な体験でした。午後1時から夜8時ごろまで
内容の濃い学習で、終わったときには心地よい疲れが体からあふれ
てきました。                 坂尾 知宏先生


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 ◆<群読> 物語教材の脚色と演出  ◆    家本芳郎先生
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 以下は、上記に紹介した、12月25日の学習会における「物語
教材の脚色と演出」の内容です。脚本集36号に家本先生がお書き
になったものを再掲させていただきました。(事務局)


 ★なにかいい方法はないか★

 運動会・学習発表会にかぎらず、どんな活動でも、ともかく、全
員の子どもに出場の機会を与えたいと願う。
 群読の発表会もそうだ。たとえば、物語を取り上げた場合、全員
の子どもを出演させようとする。しかし、登場人物に限りがあり、
とても全員に役がまわらない。仕方がないので、一人の人物のせり
ふを数人で分担したり、地の文を句ごとに分割したりする。本会の
「いつでもどこでも」群読の本に掲載の脚色例にそういう分読のし
かたがあるが、間違いである。1人の登場人物は原則として1人の
読み手が読むのが正しい読み方である。とすると、全員が出演でき
なくなる。なにかいい方法はないだろうか。

 ★全員参加の二つの方法★

「物語」の群読で、全員の子どもを参加させるには、AB二つの方
法がある。
 A 「場面」による役替えである。一幕から二幕になるところで、
    全員が交替するという方法。
 B 複数のキャストを組んで交替していく方法。
  a まず、ステージの読み手の足元に、役名を書いた小看板を
    おく。
    例 豆太・じいさま・医者・ナレーターと書いた立札・看
      板をおく。
      こうすると、だれが何の役かが一目でわかる。
  b その立札の後ろに その役を担当する子どもたちがずらっ
    と縦一列に並ぶ。
    何人いてもさしつかえないが、せりふの数より少なくする。
    せりふが5しかないのに、その役を担当する子どもが10
    人もいては困るので、せりふの数と同じか、それよりも少
    なくするわけだ。
  c  同じ役だとわかるように、同役ごとに、扮装の一部分だけ
    揃える。ほっぺたを赤くする。ちゃんちゃんこを着るなど。
   「これは豆太だ」とわかるように。
  d  一番前にいる子どもから読み始める。
    適当なところで、次の子どもと交替。交替は役ごとにばら
    ばらでよい。
    読み終わった子どもは静かにその列の最後尾につく。
  e  どこで交替するかは、読む分量とその役をする子どもたち
    の数から割り出す。
    10場面ある物語で、その役に5人の読み手がいれば、
    1人2場面ずつ読むことになる。

 ★物語の群読脚本のつくり方★

 全員参加するには、物語の脚本の作り方にも工夫が必要である。

 @ 登場人物のせりふの多い物語教材を選ぶ。
 A 原則として原文を生かして脚本をつくる。ただし、多少のテ
   キストレジーは可。
 B 脚本は人物のことばと地の文で構成。人物は原則として各人
   物ごと各1名で分担。
   地の文はナレーターが担当。
 C 登場人物の数が少なく、読み手の多い場合、先のABの対策
   をとる。
 D ナレーターの読む量が多い場合、数人で分担。
   分担は文の内容にあわせ、人物別・情景別などに分類して分
   読する。
   たとえば、おじいさんについて書いたところは、「ナレータ
   ー1」が、景色について書いた文は「ナレーター2」が読む
   というように。
   分担の単位は一文で、よほどのことがない限り、句で切って
   分読することはしない。

  ★物語の群読の演出★

 @ 文章の内容がより伝わるような演出は可。「位置」「扮装」
  「道具」「音楽」「効果」「照明」など。
 A 動作は基本的にはしない。前方を向いて読む。動作をする場
   合は文章の内容を深めたり、盛り上げたりするに必要な最小
   限にとどめる。
 B 動作は様式化した表現がよい。
 C ふだんは脚本を見ながら読んでもよいが、発表会では暗記し
   て臨むようにする。


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◆ 1月は函館の群読学習会でした(報告と感想) ◆
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 1月22日(土)に函館市で群読学習会が開かれました。
 講師は家本芳郎先生でした。家本先生お疲れさまでした。
 この学習会の中心として準備に取り組まれた、渡島作文の会
群読講座実行委員会の高津知子先生から学習会の報告と参加者
の感想を早速お送りいただきました。ありがとうございました。


★講座お誘いのチラシづくりが冬休みに入るぎりぎりのときで、
どのくらい参加するのか把握できずに、当日を迎えました。
 結局、当日は41名の参加で、家本先生には本当に申し訳な
かったと思っています。
 ただ、先生のお話には学級づくりに関わることもあったこと
と、何より群読の実際が1人1人にすとんと理解できたことが
良かったと思います。函館の場合、このような場が少ないので、
今回広がりに問題はあったものの、参加者は明日からでも授業
に生かせるということに新鮮味を感じて、1日の講座の疲れは
感じることなく帰ってもらえたと思います。私自身、昨年の6
月に講座に参加して今回を迎えたのですが、1回きりの講座で
なく何回か受けることで、力になると実感しました。
 思い切って、講座開催をサ−クル仲間に呼びかけて、本当に
良かったと思っています。すぐにまた聴きたいという人もいる
くらい、好評でした。
                      高津知子先生

★参加者の感想

●お話を聞くだけでなく、実際に声を出して読む場もあり、楽
しく学ぶことが出来ました。午後参加できないのが残念です。
 このような場を設けていただき、参加させていただきありが
とうございました。

●ただ一言、勉強になりました。子どもたちへの指導には、自
分もしっかりと勉強をし(教材研究)、時間にゆとりを持って、
早速、実践してみたいと思います。

●今日は、家本先生!!ぜひもう一度指導をして下さい。ぜひ
北海道へ!!教師が役者になって教えることが大切だと痛感し
ました。わかりやすく指導することで、子どもの興味がでてく
ると本当に思いました。今日は本当にありがとうございました。

●大変面白かったです。自分達でやってみて、むずかしさ、楽
しさ、達成感を味わうことができたり、ただなんとなくやって
いたことの意味やなりたちを知ることができ、とても勉強にな
りました。やりながら、楽しそうに活動する子ども達の顔がう
かんでくるようで、ぜひ実践したいと思います。どうもありが
とうございます。

●とても素晴らしい学びの時間でした。有り難うございました。

●本日はありがとうございました。ふだんなかなかふれること
のない群読についていろいろ知ることができよかったです。子
どもたちに還元できるよう、更に学習していきたいと考えてい
ます。

●講座に参加できてとても良かったです。群読は教科書の詩を
班毎に挑戦させていたのですが、基本的なポイントや自分が教
わる立場の体験ができ、とても勉強になりました。ありがとう
ございました。今後も、お知らせいただけると、うれしく思い
ます。

●以前「群読」という言葉を耳にしたとき、一体どのようなも
のなのか気になっていました。インタ―ネット等で調べても実
際にやってみないとわからない、と思っていたので、今回の講
座を受けることが出来、大変嬉しいです。家本先生のお話の中
には、なるほど!とうなづけるものが数多くあり、実践してい
きたいと思います。自分が実際に群読を体験することかで子ど
もにより教えやすくなります。本当に今回は良い体験ができま
した。ありがとうございました。

●ひさしぶりに家本先生のお話を聴き、感激しています。理論
と実践とがマッチしており、実のある内容と明日から教室で使
うことができる実践を指導していただき、ありがたいと思いま
す。家本先生のお話をうかがっていると、なぜか実践が苦痛で
なく、子どもに愛情を持てるようになるから、不思議です。子
どもたちが生き生きする顔を浮かべながら、群読に挑戦してみ
ようと思いました。貴重なお話を聴く機会を与えてくださいま
して、どうもありがとうございました。

●楽しんできました。群読って難しいものだと思っていました
が、できそうな気がしてきました。

●群読をぜひやってみようと思います。声を出す、声を合わせ
ることは、すばらしいことだと思いました。企画してくださっ
た先生方、ありがとうございました。


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◆ 会員の近況報告 ◆
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★福澤 紀子先生★

 鳥取の福澤です。すっかりごぶさたしています。もう年末であわ
ただしい毎日をおくっておられることでしょう。

「続・いつどこ」のCDを聞いて私の学校ももっと元気よく言えば
良かったなあ・・と反省しました。本番では録音しなかったのであ
とで録音したのですが、緊張の糸がぷっつんと切れていたようです。

 2学期の群読の実践としては、10月の学芸発表会で「にほんご
であそぼ!」をしました。この中で、やりたくてたまらなかった
「白波五人男」をやりました。「続・いつどこ」の実践を参考にし
て「弁天小僧」に「五人男の口上の場面」をつけ加えてやりました。
 衣装や道具も工夫しました。「雨ニモマケズ」も群読でしました。
 11月の学級発表では、「寿限無」と「続・いつどこ」から「お
おきいちいさい」や二人読みの「おにぎりころりん」「かまきり」
「きのうのあしたはなんだっけ」をしました。「おおきいちいさい」
の詩は、先生方にも好評でしぜんと「おおき〜い・・ちいさ〜い・
・おおきくって〜・・」と言い合っておられました。群読がだんだ
んと定着しつつあるかなあ・・・と思います。(「続・いつどこ」
の本やその他の群読の本を何冊か職員図書として購入してもらいま
した)

 私の実践は、いつも追試ばかりで、他の先生方のように創作した
ものがありませんが、群読って楽しいよ!って伝える部分だけでも
がんばってみようと思います。詩(一年生)を集める担当になって
いましたが、気がつけばもう終わっていました。他の先生方には、
大変ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。それでは、みな
さんよいお年をお迎え下さい。

(注 福澤先生からは原稿を昨年末にいただいていました。事務局)

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◆ 書籍紹介 ◆

『新版 楽しい群読脚本集』(家本芳郎著 高文研1600円+税)
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 前号の『群読をつくる』に続いて、家本芳郎先生の著作『新版楽
しい群読脚本集』を紹介します。

 これまで、全国各地で家本先生が開いてきた群読ワークショップ
で、実際に試し、練り上げられた脚本が多数紹介されています。
 また、各脚本に演出方法や種々の技法が初心者にもわかりやすい
ように解説されています。
 詩や古典作品、卒業式や文化祭のような行事における詩の群読脚
本。わたしは、これらの脚本を読み、実技を体験学習しながら、明
日からすぐに、授業や学級活動、そして行事で群読をやってみよう
という気持ちになったものです。きっと、本書を手にしたみなさん
もそんな気持ちがわいてくると思います。
 他にも、「唱歌(しょうが)」の技法・群読による学校CM大会・
群読とパフォーマンスによる表現活動・〈資料〉戦後の教科書に掲
載された「よびかけ」など、興味深いテーマにそって詳述されてい
ます。
 前号に紹介した『群読をつくる』と共に、群読に関心をもつ人の
座右の書として強くおすすめする本です。(重水 健介)

*会員のみなさんへ
 このコーナーでは、群読・朗読にかんする、書籍やCD・ビデオ
 などの紹介をしていきます。ご推薦の本や資料をお知らせくださ
 い。宛先は、本会事務局 重水 健介
 までお願いします。


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 ◆事務局より◆
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★ 次号から「 群読 Q&A」というコーナーを新設します。
  群読をやっていくと、わからないことがいろいろ出てきます。
  実践上の疑問について答えていくように計画しています。
  
  そこで、会員のみなさんから質問を募集します。
 「参考になる書物は?」「この行事にはどんな群読作品が合うだ
 ろうか」「こんなときどう指導したらいいのでしょうか?」等の
 質問をお寄せください。どんな質問でも結構です。会員みんなの
 学習・研究の場にしていきたいと思います。

★ 会報の感想をお送りください。
★「教室で・行事で・地域でこんな群読をやってみた」という情報
  をお教えください。
★ 会員のみなさんの近況をお知らせください。
★ 群読・朗読にかんする書物やCDなどの資料をご紹介ください。

 宛先は、本会事務局 重水 健介
 までお願いします。なお、匿名をご希望のときは「匿名希望」また
 は「ペンネーム希望」とお知らせください。