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 日本群読教育の会 会報 51号   2004. 8.27
                  発行者アドレス iemoto@pg7.so-net.ne.jp
           日本群読教育の会HP http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆
   東京大会のまとめ 
   大会参加者の声
   大会の画像 ホームページにアップ
   無料講座のお知らせ
   富山大会の実行委員会の初会合
   脚本の紹介  毛利豊編
   コラム ふたり読みの歌詞
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 ◆東京大会のまとめ◆
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 第3回日本群読教育の会の東京大会は成功裡に終了しました。実行委員長の加藤征子先
生はじめ実行委員の方々に厚くお礼申し上げます。
 重水事務局長より下記のようなまとめが報告されました。


ア 成功したこと
 1 200名を目標に取り組み、218名の参加を得た。
 2 申し込み方法としてFAX・メールの両方でできるようにしたので参加者が申し込
  みしやすくなった。
 3 また、FAX・メールの両方法ごとに、担当者(海上・山口両先生)をきめたので、
  参加集約係の負担は少なくなった。その分お二人には頻繁に連絡を取り合ってもらっ
  た。
 4 また、弁当は申込書に注文の有無を記入してもらい、注文の無駄がなくできた。き
  ちんと参加集約できていたからである。
 5 開会・閉会行事は、参加者も交えながら群読を取り入れたものを行った。さらに改
  善するところはあるが、よい内容だった。
 6 入門・中級の両講座を設置して参加者のニーズにこたえるものになった。
 7 湯布院大会からの発展として、中級講座、わらべ歌、ふたり読み分科会を新しく設
  置し、研究部長を中心に各分科会とも支障なく運営できた。
 8 事前に1日日程で分科会研修会を行って、担当者の学習を行って大会にのぞむこと
  ができたことは担当者の学習を深めるという意味でたいへんよかった。
 9 分科会を同内容の2コマ制は、参加者の声からも好評だった。参加者に同内容の2
  コマ制」の意味を事前にもっと周知させる必要はあったが。
 10 懇親パーティーは、1.5時間程度だったが、大会までの取り組みや当日の学習や
  運営を振り返りながら楽しく行うことができた。

イ 次への課題
 1 参加費3000円×200名=60万円 と 図書販売の利益(割引券によって参
  加者へ還元したので、本会の利益分はその分少なくなった)で、大会を運営した。
  会場費、機材借用料、印刷費(用紙代)、通信費(郵送費)その他で、かなり経費が
  かさんだ。この点の反省をふまえて、富山大会はある程度綿密な予算案を立てておく。
 2 参加費はいくらにするか。参加目標は何人か。会場の許容人数とともに、上記 イ
  の1 のこともあわせて考えてきめる。
 3 参加申し込みの記入について、午後の参加希望分科会を二つ記入してもらう方法は
  どうか。
 4 分掌ごとに仕事内容を具体的に明記する。(例、分科会司会者と会場責任者)これ
  は、事務局長がきちんと書く。
 5 参加集約について「大会チラシ(申込書)が手元にないときは、ホーム頁からコピ
  ーして印刷したものを使ってください」との連絡を集会案内に書く。
  今回の参加者のうち100名以上から、重水の自宅にチラシをファックスしてほしい
  旨の電話連絡がきたので対応に追われた。
 6 分科会に内容について改善・向上の余地があるので、今回のように事前研修会を行
  って、まず、指導者陣の力を高め、分科会の学習内容の充実をめざす。これからは、
  研究部長だけでなく、部員・役員で学習をさらに重ねていく。
 7 大会紀要は、今年のB5の大きさでよかったか。また、今年のように「入門・中級・
  実践報告・本会の活動方針」で1冊つくり、あとはち各分科会ごとに教材を綴じる方
  法にするか。
 8 全役員の役割分担は、所属研究部との関連を考えて行ったが、はじめは、だれが参
  加するかつかめずに困った。役員については、なるべく早く参加の有無を知らせても
  らう。事務局が行う。
 9 参加申し込み方法は、今年同様FAX・メールの両方がいいようである。
 10 図書割引券を(500円=『続』のみ、300円×2、200円×2)つくって、
  書籍購入を促進する効果があった。しかし厳密には数字的にどの程度の効果だったの
  がわからない。他の方法(「参加費に書籍代金も含めておく」等)も考えてみる余地
  がある。
 11 本の販売について、どのように宣伝し売るか。「では買おう」となるような工夫 
  を考える。


 このまとめに付け加えるとすれば、
 1 大会を目標に企画した会員の実践記録集「続いつでもどこでも群読」が「高文研」
  より、CDつきで刊行できたこと。
 2 研究内容としては、群読・朗読劇・演劇のそれぞれの独自性についての学習が必要
  なこと。


 ★会計報告★

  第3回東京大会 決算報告     2004.8.3
                   会計  山田 幸子 印

 収入‥‥‥‥‥‥‥‥1,106,698円
   繰越金       257、968
   参加費       639,000
   資料代           500
   弁当代       103、000
   テープ売り上げ金      300
   図書販売利益     51、930
   懇親会費       54、000

 支出‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥860、673
   会場費       514、200
   機材         15、000
   前日準備・懇親会費  78、950
   弁当代       101、905
   紙・文具代      27、941
   名札          3,050
   送料         13、760
   輸送代・駐車場代   31,000
   実行委へ贈呈書籍代  40、040
   諸経費消費税     34、327
 
 残額‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥246、025



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 ◆大会参加者の声◆
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 今日は、とても楽しい、充実した時間を過させていただきまして、ありがとうございま
した。

 はじめて群読に触れさせていただき、ひとつの作品を複数の人たちと分かち合い、作っ
ていく楽しさを知りました。作品の面白みが、何倍にも変化していくことに感動しました。
久しぶりに声をだす心地よさに、ほっとしているわたしがいました。

 1時間目は、『わらべ歌』に参加しました。長塚先生の明るく、パワフルで、親しみの
あるご指導のお陰で、童心に帰ってすっかり楽しませていただきました。
 2時間目は、『二人読み』に参加しました。わずかな練習時間で、みなさんとても上手
に、またいろいろ工夫されていて、さすがだなと思いました。
 わたしは、「あめのひのちょうちょ」を読ませていただきましたが、心臓が飛び出るく
らいドキドキして、子どもの気持ちが改めてよく分かりました。あまり上手く読めなくて、
相手をしてくださった先生に申し訳なかったと思っています。
 でも、とても貴重な経験をさせていただき、あっという間の時間でした。スタッフの先
生方にも大変お世話になりました。とても暖かい雰囲気で、わたしのような初心者にもお
心遣いを頂き、すっとなじんで楽しむことができました。ありがとうございました。
 先生もさぞお疲れの事と思います。ゆっくりお休みください。ありがとうございました。

 今日,職場で「続・いつでも どこでも群読」を買いませんか?と声をかけたところ原
稿料としていただいた6冊すべてが完売しました。「こんな本が欲しかった」「群読に興
味があったから」などそれぞれに嬉しい反応でした。 以上,報告まで。

 おまつりの群読を全校で行いました。日田祇園に参加したときに,地区の方の前でも
音読したら,拍手を頂きました。2学期も,違う音読に挑戦させる予定です。

 神奈川の山口です。全国大会お疲れさまでした。私は午前中の実践報告に参加しました。
一緒に提案された川崎先生の提案、ビデオで見た子どもたちの素敵な笑顔が忘れられませ
ん。それと、川崎先生が、会の終了後の懇親会で「官製の研修での提案と違って…、言い
たいこと書きたいことができて、すっきりした感じです」とおっしゃっていたのが印象に
残っています。私たちに本当に必要な研修、というか学びは自由な表現や自由な発想が許
されることが基本にないといけないのだと思います。群読の会だけではありませんが、民
間の研究会がますますがんばらなくちゃいけない時代なんですよね。

 全国大会、お疲れ様でした。初めて実行委員として参加させて頂き、また昨年度とは違
った意味で勉強になりました。会の皆さんが力を合わせて動かれて、準備や作業がどんど
ん進むのを間近で見ることができました。まるで同じ学校の先生たちのようでした。(私
の発表の時も、打ち合わせもなしに、山口先生がぱっとビデオを担当してくださいました)
すごい先生ばっかりだなあと思いました。
 一人一人にお礼を申し上げたいところです。本当にお世話になりました。
 参加された方の感想を読んで、うれしく思いました。

 大会が成功におわって、よかったですね。第三者としてみていますと、会が組織的なこ
とも含めて、だんだんまとまってきているような気がしました。若い先生方も入ってこら
れて、うれしいですね。会の方々が皆さん親切で、温かく、しかし切磋琢磨して、とても
いい雰囲気だとおもいます。

 第3回の全国大会、皆様お疲れ様でした。そして、家本先生や重水先生をはじめ、大会
の成功にご尽力されたみなさん、どうもありがとうございました。
 大会実行委員長の加藤先生、二次会のお世話まで戴き、ありがとうございます。お陰で
楽しい2日間をすごすことができました。やはり、集うと元気がわいてきますね。

 私は、教師ではありませんが、いつも皆さんが快く受け入れて下さるので、ありがたく
思っております。この会は、だれでも、温かく受け入れてくれて、100年来の仲間のよ
うに接してくれます。とてもいい人間関係の会だと思います。大会の準備進行も「あ・う
ん」の呼吸で進んでいくので、すばらしいですね。

 宮崎の坂尾です。役員の皆様、大会運営お疲れ様でした。毎年、元気をもらって帰るこ
とのできる会ですが、今年もそうでした。加藤先生、山口先生をはじめ、東京の実行委員
の先生方、大変お世話になりました。
 それから、昨年の湯布院大会のDVDも見させていただきました。見事に編集してある
なあと感心しながら見させていただきました。大分の姫野先生、河野先生、編集していた
だいた先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。
 今日は、私が講師となり、校内研修で、群読のワークショップをやってみる予定です。
大会の講師の先生のようにはうまくできないと思いますが、楽しくやってみたいと思って
います。


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 ◆大会の画像 ホームページにアップ◆
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 第3回東京大会の画像が片桐先生の手でアップされました。提供したのは事務局の林田
先生です。
 ご覧ください。「写真・動画拝見しました。改めてみると、どのかたもとてもたのしそ
うですね。楽しかった思い出が満載、という感じがします」という感想がよせられました。
 みなさんのなかで、当日撮られた写真などお持ちの方は、追加してもらえますので、下
記へ連絡してください。
 
 片桐 史裕 niagara@cocoa.ocn.ne.jp


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 ◆無料講座のお知らせ◆
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 日本群読教育の会では、群読の普及活動の一環として、無料講座を提供しています。
 今年度は10回、提供しますので、会員のみなさんは、積極的にこの制度を活用される
よう望みます。

 第1回 6月 群馬県藤岡市立第2小学校/1年生と保護者対象/派遣講師・澤野郁文
 第2回 8月 広島県安芸高田市立川根小学校/職員研修/派遣講師・家本芳郎
 第3回 8月 広島県府中市立明郷小学校/職員研修/派遣講師・家本芳郎

 まだ7回残っています。まったくの無料です。広島県安芸高田市立川根小学校の職員研
修では小規模学校なので、参加者8人でした。人数には関係ありません。遠慮なく申し出
てください。


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 ◆富山大会の実行委員会の初会合◆
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 来年は富山で大会を開きます。その第一回の実行委員会が8月22日に富山市で開かれ
ました。家本が参加しました。
 当日は、実行委員長の毛利豊先生はじめ、小・中・高から7人の方が集まり、とりくみ
の基本方針を相談し、日時と場所は下記のように決定しました。


 日時 2005年7月30日(土) 土曜日なら、官製研修とぶつからないからです。
 場所 富山市  富山県民 共生センター「サンフォルテ」 集まりやすいからです。


 日時・場所については外部からの参加者よりも、富山の先生方のつごうを最優先して、
このようにきめました。
 なお、共生センター「サンフォルテ」は公共施設で使用料も廉価。全館貸切で利用する
ことにし、翌日、毛利先生が仮押さえされたそうです。すばやい動きですね。

 次回の実行委員会は1月4日です。


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 ◆脚本の紹介  毛利豊編◆
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 毛利先生の編集作品です。
 「脚本を作ってみました。なるべくシンプルで無理のないことを心がけました」
とありました。



 ★月の沙漠  作詞者 加藤 まさお ★
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  ★グッド バイ  作詞者 佐藤義美
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 童謡の場合、元のメロディーをつけたまま群読したほうが、楽しくなると思う
 のですが、邪道でしょうか。

 *いろいろ試してみたらどうてしょうか。童謡を群読の教材にする試みは、とても斬新
ですね。
 


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 ◆コラム ふたり読みの歌詞◆
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 「あの人に似ている」という「詞 中島みゆき・さだまさし」の歌があります。パート
ナーソングです。この作品は群読になおしたら「ふたり読み」になります。
 中島みゆきの詞はモンタージュ話法を用いた表現で、それだけ読むと、イメージの飛躍
が多く、わかりずらいのですが、そこをメロディーで埋めていて、なんとなく「歌」にな
っています。
 この詞は、HimとHerがそれぞれが勝手に心中を吐露しながら、多分背中合わせに
なって歌いながら、しだいに前をむき、やがて見詰め合って歌うというようになるのでし
ょう。
 こういう歌の詞も群読の教材になります。市民団体での群読の教材に適していると思い
ます。
 高倉健・裕木奈江が歌ったとあります。そのふたりがどんな顔して歌ったのか、見て、
聴いてみたいですね。
 こんな詞です。


 ★あの人に似ている  中島みゆき・さだまさし★