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 日本群読教育の会 会報 42号   2003. 9.25
 

 日本群読教育の会HP  http://gundoku.web.infoseek.co.jp
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 ☆目次☆
   ホーム頁の管理人が交代しました
   新管理人よりのご挨拶
   新ホームページの目次
   群読講座開催のための打ち合わせ会
   群読講座のお知らせ
   英語の群読テープの貸し出し
   会員よりのお便り
   群読の脚本を書こう 
   群読脚本「自分は太陽の子である」
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 ◆ホーム頁の管理人が交代しました◆
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 日本群読教育の会のホームページを立ち上げ、管理の仕事をされていた中村聖子先生、
ありがとうございました。
 9月からその仕事は片桐史裕先生が引き接ぐことになりました。よろしくお願いします。


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 ◆新管理人よりのご挨拶◆
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 こんにちは。片桐です。
 依頼がありwebページ管理者を中村さんから私が引き受けることになりました。そして
これを機に、専用サーバへと移動いたしました。容量も大きいので動画もある程度公開で
きます。

 http://gundoku.web.infoseek.co.jp

をご覧下さい。(まだ作成途中ではありますが……。)掲示板は以前のものをそのままリ
ンクしていますが、時期を見て広告の入らない専用掲示板にしようと思っております。
 また、役員の方は

 http://gundoku.web.infoseek.co.jp/member.htm

を御覧いただき、自分のメールアドレスが間違っていないかどうか確認して下さい。ただ
し、このページ記載のアドレスは「@」が全角「@」に換えてあります。最近はweb上の
「@」がある文字列を検索してそこにウイルスメールを送り込むウイルスが蔓延していま
すので、このように記載することにしました。

 第2回全国研究会に関してアップできる写真、動画などありましたら私までお送り下さ
い。但し動画はあまりにもサイズが大きいとメールで送れませんので、CDに焼いて郵送
していただけると幸いです。

 リンクのページもありますので、そこに掲載をお望みであればご一報下さい。

 また、「こんなページを作ってほしい」というものがあればどんどんご意見を下さい。

以上、よろしくお願いします。

片桐 史裕 (かたぎり ふみひろ)【長岡市/新潟県】
niagara@cocoa.ocn.ne.jp


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 ◆新ホームページの目次◆
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☆日本群読教育の会って何?
 会の説明・入会方法・活動内容
 会規約
 今年度の方針
☆どんなことをするの?
 第3回全国研究集会【2004年7月30日(金)東京都新宿区 日本青年館】開催予定
 第2回全国研究集会【2003年7月30日(水)大分県湯布院町 湯布院ハイツ】
          大成功!大分の新聞で紹介されました。
          当日の様子 写真・動画が閲覧できます。
 第1回全国研究集会【2002年7月29日(火)東京都新宿区 日本青年館】
          当日の様子 写真・動画が閲覧できます。
☆どんな人がいるの?
 役員メンバー紹介
☆情報交換の場
 自由に書き込める掲示板です。
☆群読の会会報
 会員に送られる会報のバックナンバーが御覧いただけます。
☆会員専用ページ
 IDとパスワードが必要です。
☆リンク
 主に会員のwebページのリンクです。群読のwebページもあります。
☆更新履歴


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 ◆群読講座開催のための打ち合わせ会◆
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 来年の6月下旬 北海道爾志郡熊石町の国民宿舎「ひらたない荘」で群読講座を開きま
す。その準備のための打ち合わせ会を下記により開きす。
 近隣の会員の方、また、応援してくださる方の参加をお待ちしています。群読の会から
家本芳郎が参加します。

★打ち合わせ会の日程★
 
日時 9月27日(土)10時から12時まで。そのあと昼食会。温泉あり。
場所 北海道爾志郡熊石町字平
   国民宿舎「ひらたない荘」01398-2-3330
連絡先
  加藤恭子 
  北海道北桧山町立北桧山小学校
  katokyon@gb4.so-net.ne.jp
  〒049ー4514 北海道瀬棚郡北桧山町字豊岡200
  TEL&FAX 01378ー6ー0144



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 ◆群読講座のお知らせ◆
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 ★群読の楽しさをあなたに★

 日時 10月4日(土)午後2時より5時
 場所 大阪府堺市 堺教組2階大会議室
 講師 家本芳郎さん
 問い合わせ 堺教組 072―221―1717
 主催 新歓実行委・堺教組青年部

 ★11月8日(土)高知市にて開催予定★
  問い合わせ先 松本順子  matumoto@crocus.ocn.ne.jp



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 ◆英語の群読テープの貸し出し◆
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 前号で紹介した英語の群読テープ(VHS)、希望があり、貸し出しましたところ、下
記のような感想が寄せられました。
 「『group reading」直訳すれば、まさに「群・読」です。言語を問わず似た文化活動
があるものだと、興味深く、おもしろく拝見しました。これで英語が分かればもっと楽し
いだろうなと感じました。それと分読のバリエーションは私たちの方が豊富ではないかと
も思いました」

 英語の群読に興味のある方に、このテープを貸し出しするので、申し込んでください
 申し込み先  家本 芳郎  iemoto@pg7.so-net.ne.jp


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 ◆会員よりのお便り◆
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 こんにちは、ごぶさたしております。 会報41号ありがとうございました。工藤直子
の「うみのむかしばなし」の詩におもわずひきこまれました。これを郡読したらどうなる
のだろうとシナリオを見ながら想像しています。 

 湯布院での大会の様子を片桐さんから伺い、活気ある会場の様子を想像いたしました。
ご成功まことにおめでとうございます。『いつでもどこでも郡読』も今ちょうど読んでい
るところです。 解説、演出ノート、具体的なシナリオ、発展、「○○実践に学ぶ」の構
成がわかりやすく、参考になる本だと思いました。 郡読化しやすい詩、しにくい詩とい
う視点で詩を読むのもおもしろいかなと思っております。
 家本先生の「古典にいどむ」を興味深く拝読しました。古典を声に出して読む快感を生
徒たちに味わわせてみたいものだと思いました。

 会報41号届きました。ありがとうございます。
先日,茨木のり子の「わたしがいちばんきれいだったとき」を使って郡読を試みました。
対象は中2の3名です。ごく簡単なものでしたが,運動会練習期間中でもあり,よい気分
転換になったのではないかと思います。練習をしながら感じたことですが,合唱をすると
きの喜びと似たような感じでした。少ない人数ではありましたがそれなりに楽しめました
し,また詩の解釈も深められるのではないかとも思いました。これからも少しずつ楽しん
で取り組んでいこうと思います。

 大分は毎日真夏のような暑さです。そちらはいかがでしょうか。くれぐれもご自愛のほ
どお願い申し上げます。



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 ◆群読の脚本を書こう◆
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★群読に適した作品★

 脚本をつくるには、素材が必要である。しかし、群読はまだ新しい文化なので、群読の
ために書かれた作品はきわめて少ない。木下順二氏が『古典を訳す』(福音館)のなかに
「平家物語による群読−知盛」を書いている。また『竜がみえる時』(三月書房)に民話
を題材にした標題のほか「おもん藤太」「花若」「でれすけほうほう」など数編の作品を
「群読のために」と書き下ろしている。
 しかし、それらは専門家(職業劇団)や高校生用のもので、小・中学校の児童生徒のた
めの群読作品は皆無といってよいだろう。
 そこで、これまで書かれた詩文のなかから、群読に適したと思われる作品を選び出さな
くてはならない。
 群読に適した作品とは、
 1 リズムのある文体、読んで聞いて快い作品。
 2 いろいろな声を必要とする作品。
 この二つが最低条件である。
 わたしの場合、詩歌や子どもの遊び歌のような韻文、散文では、平家物語のような口誦
文学、内在律のあるメリハリのきいた文章、また、いろんな人物が登場できる作品などを
群読に適した教材としてとりあげてきた。
 といって、一人称の作品は不適当というのではない。一人称であっても、多様な声を必
要とする作品がある。感情と理性の対立、対話するふたつの心、思い出のなかの人物群像
などを含んだ作品なら、充分に群読としてとりあげることができる。
 しかし、作品の選択は好みもあるから、基本的には、自分の好きな作品をとりあげるこ
とである。
 ただし、とりあげた作品について、多少、書きなおしたり、書き足したりして、子ども
たちが表現しやすいようにつくりなおしたい。文学の授業ではないので、そのへんは臨機
応変でいいだろう。
 潔癖な方は「原典に手を加えるなどもってのほか」と主張されるだろうが、これは、創
作活動にはつきものの手段である。
 たとえば、演劇には「レジー」(仏語)という用語がある。演出家が上演にさいして、
戯曲に手を入れ、修正・加筆したり、場を入れ替えたり、削除したりすることをいう。音
楽でも、作曲家が歌詞に、演奏家が楽譜に手を加えて演奏している。書道でも、たとえば、
漢字のある一画だけをことさらに二文字も三文字分も長く伸ばして書く「長脚」という技
法がある。
 こうした、元のものに手を加える例は文化・芸術活動にはよくあることで、改変・改修
は表現活動の必然である。
 群読においても、原文は表現活動のひとつの素材としてとらえていいだろう。ただし、
手を加えたことをそこに記す礼儀は忘れないことである。



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 ◆群読脚本「自分は太陽の子である」◆
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 読み方 何人でも読めるが、ここでは4人で読むようにしてある。
     最初と最後は全員が力強く読む。
    「c 明るい白光の原っぱである」ここは気分を変え、転調したように読む。


d 自分は太陽の子である     福士幸次