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 日本群読教育の会 会報 40号   2003. 8.3

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 ★目次★
   大会は大成功
    湯布院大会 写真
   来年の大会は東京 実行委員長は加藤征子先生
   メーリングリストの再立ち上げ 
   会員よりのお便り
   会員の実践紹介
    二人読みシナリオ 母の呼び方
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 ◆大会は大成功  代表 家本芳郎◆
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 日本群読教育の会第2回湯布院大会は、美しい自然と人を得て、大成功理に終了するこ
とができました。成功したのはもっぱら姫野賢一委員長をはじめとする現地実行委員会の
ご尽力のたまものだと深く感謝しています。
 大分の実行委員会がこれほどの力があるとは、だれもが予想できなかったことです。そ
の力に一同感服しました。
 ついで、参加者の熱意と力量にも驚嘆しました。各分科会での実技試演発表の質の高さ
は、それはみごとなものでした。わたしもあちこちで同じようなことをしてきましたが、
これほど創意に満ちた表現は見たことがありませんでした。力のある教師集団の存在を実
感しました。
 また、今回の大会に備えて講師団の充実をはかってきましたが、その目的も達成されま
した。詩・物語・古典のいずれの分科会も質高く運営できたと、自負しています。
 運営にあたった重水事務局長はじめ役員・事務局の先生方のご尽力に感謝するもので
す。 ありがとうございました。
 来年は東京で、加藤征子実行委員長を得て開きますが、さらに充実した研究大会がつく
れる見通しが立ちました。みなさんと、また、東京でお会いできることを楽しみにしてい
ます。来年は中級講座も開いたり、遊び実践にも手を広げ、グレードアップするつもりで
す。楽しみにしていてください。
 そうそう、来年の6月末ごろに北海道・檜山郡にてミニ集会をひらきます。「うに・あ
わび食べ放題?」の群読グルメ研究会です。詳細は近日中に群読教育の会報にてお知らせ
します。

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 ◆湯布院大会 写真◆
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 現地実行委員の和田巧先生より「先日はお疲れ様でした。写真をたくさん撮りましたの
で、その中の数枚を下記アドレスに載せました」とのお知らせ。下記の写真をご覧くださ
い。写真をクリックすると少し大きな画面で見ることができます。
 http://www.oct-net.ne.jp/~taku3/gundoku/album.htm

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 ◆来年の大会は東京  実行委員長は加藤征子先生◆
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 ★加藤征子先生の言葉★

 日本群読教育の会湯布院大会、お疲れさま、ありがとうございました。
 私は、家本先生から言われ、気軽に「私にできることなら。」と返事をしたのが、東京
大会実行委員長になってしまうなんて、思っていませんでした。でも、皆さん、素敵な方
々なので、この縁を大切にしていきたいと思い、私の持ってる力を全部出して、頑張りた
いと思っています。
 でも、私は、今年度で定年退職なんです。その後、いわゆる嘱託として仕事はするつも
りでいますが。来年度は何としても頑張りますが、その後は、一会員として、協力できれ
ばとおもっています。ごめんなさい。
   湯布院大会のあと、日田、大分、別府、杵築を歩いてきました。小京都、七夕、温泉、
城下町とテクテク良く歩きました。土地の皆さん、みんないい人で、詳しい説明、優しい
案内と気持ちよく一人旅ができました。 東京大会も、終わった後、こんな思い出が
できるようにしたいですね。さっそく、会場探しやらで、家本先生、重水先生が動き出すよう
です。1年なんてあっという間に過ぎてし まいますものね。
   いろいろと神奈川の方々にお世話をおかけすると思います。よろしくお願いいたします。
ようやっと梅雨が明け、日毎暑さが厳しくなってくるでしょう。くれぐれもお身体をお大
切にして、夏休みのお仕事、頑張ってください。

 ★第3回大会にむけて好発進★
 加藤征子先生は、東京都港区の児童文化研究会の事務局にあり、当研究会のリーダーと
して活躍されています。とても力のある高名な先生です。このような先生を委員長にいた
だいて群読の研究会が開催できることは、とてもしあわせなことだと感謝しています。
 加藤征子先生のもと、近県の役員・事務局員ともども力を合わせて、第3回の全国大会
を成功させようと決意しています。

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 ◆メーリングリストの立ち上げ◆
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 首藤です。先日は、お疲れ様でした。とてもいい大会になったのではと思っています。
 さて、このメーリングリストですが、第3回東京大会用の新しいグループを立ち上げ
ました。そこで、今後の発言はそちらの方で、お願いします。違いは[gundoku]
と[gundoku−]でこの湯布院用のがハイフンなし、東京用のがハイフンありとな
っています。ここでの記録を保存してこのグループは閉じようと考えています。8月いっ
ぱいは開いておくので、反省会等の打ち合わせは、こちらを使ったほうがいいのかなとも
思います。反省会の期日を決める成り行きも全国の役員さんに参考までに見てもらった方
がいいのであれば、東京用の方でもいいのかなと思っています。
 なお、新たなグループはだれでも参加できますので、ぜひご参加ください。いろいろな
情報が伝わり、また、伝えられます。
Group URL : http://www.egroups.co.jp/group/gundoku/
Group Owner: mailto:gundoku-owner@egroups.co.jp

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 ◆会員よりのお便り◆
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 首藤様、現地実行委員、常任委員、事務局の皆様。神奈川からです。湯布院大会では大
変お世話になりました。私自身、とても勉強になった大会でした。来年は東京での大会と
のこと。大分のようにはいかないかもしれませんが、加藤実行委員長を助けて頑張りたい
と思います。ぜひ、東京大会におこしください。

 今回も第1回大会にもまして、とても楽しい元気の出る会でした。大分の先生がたのお
かげだと思っています。ありがとうございました。娘たちも、レジメ閉じをさせてもらい、
「役立った」と満足していました。ありがとうございました。今後ともどうぞ、宜しくお
願い致します。   

 大会の成功、本当におめでとうございます。みなさんの言葉からすばらしい大会だった
ことが分かります。参加できなかったのが本当に残念でなりません。当日は何とか午後か
らでもと考えていたのですが、小理研の合宿研に参加しなければならなくなってしまい、
玖珠に日帰りで行ってきました。(なぜか西国東郡の理科の理事になってしまっていて、
発表者がいるので分科会だけでも参加せねばなりませんでした。)うーん、残念。それか
ら、紀要を送って下さるそうで、ありがとうございます。あまりお役に立てなかったので
申し訳ない気持ちです。みなさん、本当におつかれさまでした。

 こんにちは。ご無沙汰しています。片桐さんから、全国大会、大成功だったとうかがい
ました。 おめでとうございます。本当にみなさん、おつかれさまでした。来年は参加で
きるといいなと思っています。現在教職12年研修真っ最中です。

 湯布院大会お疲れさまでした。大成功だったと聞いてとてもうれしかったです。それか
ら,お土産までいただいてどうもありがとうございました。おいしかったです(^。^)
 来年の東京大会に向けて,また楽しく取り組んでいきたいと思います。今後ともよろし
くお願いします。

 たいへん素晴らしい大会でしたね。ご成功おめでとうございます。そして、お世話にな
りました。先生の魅力に引きつけられた人々の結集と、重水先生の精力的なご活躍と、
姫 野先生を初めとする現地の方々のご尽力のたまものですね。本当にお疲れ様でした。私ご
とき微力な者でも、その一端を担わせていただきましたことに深く感謝いたします。満足
感いっぱいで、今日一日、湯布院をゆっくり散策して参りました。余韻を味わうにはもっ
てこいの場所と天候でした。お陰様で、40分程前に、無事帰宅いたしました。(家の者
も全員、餓死することなく無事でした。)今度は、教研集会でお世話になります。(当日
以前に、拡大の世話人会の日程をお知らせしますので、できればその折にお会いできれば
と思っております。)では、再びお会いできる日を楽しみにしております。
お身体大切になさってください。では、おやすみなさい。

 お疲れ様でした。当日は息をのむほどの素晴らしい景色を目の前に心の中も晴れやかに、
楽しい群読を経験することができました。先生、ありがとうございました。2月の会以来
でしたので、先生にお会いできてとってもうれしかったです。

 全国の先生方がこんなに頑張っていらっしゃるんだなあと思うと、心から元気になりま
した。全国大会が隣りの県で行われたおかげで、平日でしたが私も参加することができま
した。本当にラッキーでした。役員の方々に、心からお礼を申し上げたいと思います。
 お誘いした先生達も、みなさん大満足でした。(私達は、登校日を翌日に控えていまし
たので、 途中で抜け出さなくてはならなかった事だけが、心残りでした。)出張報告会
では、ぜひ学校の先生方に実際に群読体験してもらおうと思っています。
PS 先生、8月のとちぎ教育まつりに参加します。 ちょうど前後に年休もとれるので。
先生のお話がもう一度聞けると思うとこれもうれしいです。たくさんの方が参加されるそ
うなので、先生にはお会いできないと思いますが、会場からまた、群読がんばります。

 こんにちは。先日の群読の全国大会は大変にお疲れさまでした。今回初めて,現地実行
委員として,少しでもお手伝いをさせていただきまして,よい勉強にもなり,すばらしい
思い出ができました。群読の魅力に益々,引き込まれていきました。特に,家本先生の入
門講座は,初心者の私に大変わかりやすく,楽しく学ばさせていただきました。これから,
群読をたくさん実践していきたいなという気持ちになりました。参加していた同じ職場の
先生方も「たのしかった。」「すごく勉強になった。」等感想をおっしゃっていました。
家本先生とお食事をご一緒まででき,緊張をしておりましたが,このようなご縁をい
ただいたことに感謝いたしました。ごちそうになってしまい,恐縮しております。
 でも,「琥珀の女王」のコーヒーとても美味しかったですね。私もかなりのお気に入
りになりました。では,まとまりもなく,思いつくまま,メールにてのお礼で大変失礼い
たしますが,ありがとうございました。家本先生,今後とも宜しくお願い致します

 素晴らしい全国大会、本当にありがとうございました。昨日の余韻がまだ自分のなかに
残っています。お礼をかねて参加しての感想です。
 私は古典分科会と物語・説明文分科会に参加しました。実際に自分がやってみて思った
ことは、「久しく大きな声をだしてないなあ」「大きな声を出すことは気持ちいいなあ」
「大きな声を出すことは意外と難しいなあ」ということでした。それらに加えて集団で声
を合わせることの楽しさ、そして発表時の適度の緊張感を体験できました。家本先生の言
われたように生徒の立場にたっての体験でした。これは今後いろんな場面でいきてくると
思います。
 古典では「平家物語」、物語・説明文では「寿限無」を群読しました。限られた時間の
なかでもできることがあるのがわかりました。両方とも適度な量でこれからもいろんな工
夫ができそうです。またこれからは群読ネタになりそうな作品をさがして自分でもやって
みたいと思いました。昨日帰りながら車の中で考えていたのは、「ラップ群読」・「説明
的文章での接続詞や副詞の呼応、または修飾・被修飾の関係にに注目した群読」等、思い
つきですがそんなことを考えてみたりしました。
 ひとつ自分のなかで課題として残ったこと、それは群読と演劇・朗読劇の違いをどこで
わけるかということです(分ける必要はないかも知れませんが)。特に物語・説明文の分科
会の発表を見ていてそう感じました。おそらく、「群読的要素」を素材の中にどれだけ取
り込むか、ということにかかっているのではないかと思うのですが・・・。「どん底」の囃子、
よく考えてみれば群読ですよね。学生時代、池袋の文芸座で観たのを思い出しました。
群読の素晴らしさはもちろんですが、家本先生とお会いしお話できたのが何よりも感激で
した。以前にも書きましたが、新卒のころからの私の精神的支柱であったのが家本先生の
著作でした。そして今でもそれは変わりません。昨日帰ってから女房に「家本先生とお話
できた?」と言われたくらいです。昨晩は別の用事があり、懇親会に参加できなかったの
が非常に残念でした。またの機会には参加したいと思います。

 暑さが増してくることと思われます。くれぐれもご自愛のほどをお願い申し上げ、お礼
にかえさせていただきます。本当にありがとうございました。

 先ほど無事帰宅しました。先生には、ハードな日程と遠路長旅でお疲れのことでしょう。
お体ご自愛の上お過しください。おかげさまで楽しく充実した大会でした。

 現勤務校の同僚が2名参加しましたが感激して「きてよかった。いい研究集会を紹介し
てくれてありがとう。2学期から、学活や集会・文化祭でやってみるので、先生も手伝っ
てください」といわれました。大会のまとめは、役員の感想や意見を寄せてもらって、通
信でお知らせします。

 大会本当にお疲れさまでした。重水さんをはじめ現地実行委員、全国常任の方、そして
このような場を用意してくれた家本先生のおかげです。特に巻き込まれるように準備から
段取りまで参加するようになった現地実行委員の個々の個性を発揮した動きは、「よくや
ったなあ」とつくづく思います。みんなと過ごせた時間が本当に楽しかったです。

 今日、 出張先の姫野さんから電話がありました。「この会をつくってくれたみなさんに心から感
謝しています。」とのことでした。また帰ってからみなさんにメッセージがあると思います。
 最後に、森ちゃん、巧ちゃん、政秀ちゃんへ。ビデオのDVD化のことですが、家本先
生に話したところ、「大分で編集して、販売するようにすればいい。そのための準備金は、
用意する。」とのことでした。もしそれができれば大分に群読の会を立ち上げる際の資金
になるかもしれません。もし販売するようになれば、重水さんの許可をとりたいと思います。
 それでは本当にお疲れさまでした。ゆっくり休みましょう。まだまだ、興奮がさめませ
ん。ありがとうございました。また会いましょう!

 湯布院大会は大成功でした。大分の現地実行委員のみなさんのご努力の賜物と感謝して
います。何か月にもわたって、地道な準備を積み重ねた成果です。みなさんの独創的な企
画力・人を組織する工夫・綿密な実務の力を大いに学びたいと思いました。

 大会にわたしの同僚が2人参加しましたが、感動したと話していました。さっそく、2
学期から「文化祭や集会でやってみたい」と話していました。総括の実行委員会を行うと
きは、またお知らせください。大会を振り返り、その成果や来年へ引き継ぎたいこと、こ
こはさらに工夫が必要だということなど話し合いましょう。現地実行委員会のみなさんへ、お礼
申しあげます。ありがとうございました。

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 ◆会員の実践紹介  荻原啓( 北海道札幌市立厚別北中学校)◆
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 '03年度では、学年開き集会で、まず教師側のパフォーマンスと群読を披露した。学
年テーマの「TUNAMI」を題名にいただいたオリジナルの脚本を作成し、群読した。
前年度に続き、以後の学年PTA集会で、学年開き集会の模様をビデオで紹介し、共通理
解を図った。ねらいは昨年同様である。(「いつでもどこでも群読」参照)
 さらに、'03年度は国語科と連携を深め、生徒の「テーマ詩」を募集し、学年で代表
作を選出した。生徒作品を学年生徒全員のテーマ詩と考えて、群読の形をとりながらメッ
セージを共有することにより、生徒の一体感を実感させたかったのである。
 修学旅行の結団式の学年集会で、学年生徒全員による群読を行った。見本を学年協議会
が示して見せ、学年生徒全員が群読を行う高い意欲を持てたことが財産となった。こうし
て、2年生より一歩進んで、生徒作品・教師作品を共に立てることが出来、声の文化を根
付かせることが出来た。

  群 読  「津波」


※ ( )の数字は読む人数です。学年所属の教師12名を分担し、コーラスはソロ・ア
ンサンブル担当以外のものが読むことにした。このほか、ゲスト出演で教頭先生にコーラ
スの部分で参加していただくことにした。修学旅行に同行していただく関係を考えてのこ
とである。

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  ★二人読みシナリオ 母の呼び方     家本 芳郎★
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   1 「おっかあ」
  2 と呼ぶと、なにか恥ずかしくなった
  1 「かあちゃん」
  2 と呼ぶと、甘えた自分に戻った
    それから次々に呼んでみた
  1 「おかあちゃん」
  2 幼いそぼくな自分がいた
  1 「おかあさん」
  2 少しすました自分がいた
  1 「おっかさん」
  2 なれ親しんだ自分になった
  1 「かかさま」
  2 しゃっちこばった自分でない自分になった
  1 「お母様」
  2 少しかたくるしい自分になった
  1 「お母上(ははうえ)様」
  2 上品な家の子になった気持ちになった
  1 「母上殿」
  2 親を越えたつもりの自分になりそう

 12 「母」にはいろんな呼び方があるが
    飾らない自分にあった呼び方がいい

 1は「呼ぶ声」2は解説。1が母親を呼ぶとき、早口にならないように、ゆっくりと読
む。なお、母親の呼び方は、地方によっていろいろあるので、つけ加えて楽しむといいだ
ろう。