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日本群読教育の会 会報 20 号 2002.12.27
日本群読教育の会HP http://www.try-net.or.jp/~seico/gundokutop.htm
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●目次●
原稿執筆一覧
原稿見本
執筆者へ 群読の研究会のお知らせ
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◆原稿執筆一覧◆
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群読教育の会の大会記念号の刊行準備をはじめます。原稿執筆を応募したところ、下記
のように書いていただけることになりました。
第1章 授業における群読
1 a 小学校 低 詩 長塚松美(学級・学年/低) 姫野賢一(物語)
b 中 詩 山中伸之(学級・物語/中)
c 高 坂尾 知宏(学年)
2 d 中学校 古典 小川悟
3 e 高校 片桐史裕
第2章 学級活動における群読活動
1 a 小学校低
b 中 吉田 靖 (学習発表会) 加藤恭子
c 高 深沢英雄
2 d 中学校 毛利 豊
3 高校
第3章 学校・学年行事のなかの群読
1 小学校 松本順子
2 中学校 中村聖子
3 高校
第4章 学習発表会・文化祭での群読
1 小学校 及川宣史 澤野郁文
2 中学校 重水健介
3 高校
第5章 教師たちの群読
1 子どもたちに聞かせる「読み聞かせ」
2 教師の決意を訴える 学年びらき 荻原・橋本
3 保護者たちの群読
4 老人クラブの敬老会群読 新田茂子
第6章 群読教育活動の発展と課題
付録 日本群読教育の会のCM
まだ空きがありますので、どしどは申し込んでください。
◆原稿見本◆
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原稿の趣旨は「こんなとき、こんな群読をしたら、こうだった」ということです。
このなかで、一番大切なのは 群読の脚本です。脚本は長くとも全文掲載します。
なお、現在、著作権問題がきびしくなっていますので「出典」を明記してください。
著作権については出版社でまとめて交渉して印税を支払います。
ただし、一切の脚色を認めないところもあります。たとえば、草野心平氏の場合がそう
です。したがって、草野心平氏の作品は用いないでください。
原稿の構成は次のとおり。
1 タイトル名 執筆者名
2 解説 この群読の背景について述べる。千字以内にまとめる。
3 読み手
4 演出ノート
5 シナリオ 字数制限はない。
6 発展 この群読活動のあとの発展について 千文字以内にまとめる。
活動の反省や評価 反響など。
子どもの作文などでもよい。
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★原稿例 1★
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生徒会ひきつぎ集会 重 水 健 介
<解説> 12月、生徒会新役員が選挙によって選ばれた。2年生を中心に新生徒会執行部が誕生
した。新執行部はこれからの活動方針を話し合い、それを「太陽の生徒会」というキャッチフレーズとし
てまとめた。
旧役員から生徒会の実権をひきつぎ決意を披瀝する集会で、新執行部は群読で「太陽の
生徒会」を表現した。
以下の発表内容は、新執行部の子どもたちが考え、顧問教師が助言しながら群読にまとめた。
<読み手・演出ノート>
ステージ上には生徒会新執行部(会長・副会長・書記・執行委員・各専門委員長の14
名)が大きな文字を書いたパネルを持って並んでいる。
<シナリオ>
(藤崎)次は新役員からのメッセージとスローガンの発表です。
(伊藤)全校生徒のみなさん、ここに並んだ生徒会執行部はこれから1年間滑石中学校
の生徒会の目標達成のために全力でがんばっていきます。・・・それでは今年のわたした
ちの決意やみなさんにわかってもらいたいことをことばにしましたので聞いてください。
今年のスローガンは太陽に決まりました。
(全員) 太陽
(瀬戸口)太陽。このことばにわたしたちはこんな願いを込めました。
(全員)太陽は滑石中学校の「明るさの証」です
(平山+宮本)いじめのない、活気あふれる明るい学校をつくります
(全員)太陽は滑石中学校の「あたたかい心の証」です
(橋本幸+橋本義)けんかをしても許し合える心をみんな持ちましょう。
(全員)太陽は滑石中学校の「個性の証」です
(平山)個性とはなんだと思いますか
(宮本)太陽の光は赤・だいだい・黄・緑・青・藍色・紫の7色が集まったものです
僕たちはそれぞれの色を個性ととらえイメージしました。
(齊籐)人の意見はしっかり聞きます。でも、それに流されず、自分の意見をはっきり
述べます。
(全員)太陽は滑石中学校の「協力の証」です。
(田中)太陽はある一部だけ燃えていては太陽とはいえません。
(高本)小さな炎が集まって大きな炎をつくりだし大きな炎になります。
(橋本義)協力はどんなにつらいことでもそれを支えてくれる人がいれば大きな力に
なります。
(長田)ひとりはみんなのためにみんなはひとりのために協力しあいましょう。
(全員)太陽は滑石中学校の「挑戦の証」です
(齊籐)何事にも熱い気持ちで熱を入れてがんばるところから挑戦をイメージしました
(藤崎)先輩方の伝統を引きつぎながら新しい滑石中の風を取り入れるため挑戦して
いきます。
(橋本)明るさ(3人が「明」「る」「さ」と大きな文字で書いたボードを高く掲げる
(平山)あたたかい心(上と同様に6人があたたかい心というボードを掲げる。以下同様)
(宮本)個性
(岡田)協力
(川渕)挑戦
(藤崎)この5つをまとめて太陽としました。
(1人)太陽
(1+1=2人)太陽
(2+4=6人)太陽
(6+8=全員)太陽
(伊藤)太陽をめざす生徒会をつくりあげていきたいと思います。
(全員)よろしくお願いします。
<発展> この群読は大きな拍手 によって称えられた。生徒会活動を「太陽」にイメージして表
現したこともさることながら、群読によって表現したことが執行部のやる気を力強く示したとして、
好感をもつて迎えられたからである。
以来、生徒会の集会にはかならず群読が登場するようになった。開会の言葉、アッピールなど、
群読が用いられるようになった。一人で話すより訴求力があり、楽しくおもしろいからだろう。
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★原稿例 2★
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「かたつむり」 ニュー・ユイ作/出沢万紀人訳
<解説> 教科書の教材を群読に脚色した。いじめっ子グループがかたつむりをいじめているよう
でもあるし、ディベートをしているようにもみえる。ここでは、ディベートにして、二つのグループが言い争うように脚色した。
<読み手>
A・Bのふたつのグループ A・Bとも3人から5人くらいがいい。
Aグループのうち3人がソロabc。
Bグルフーのうち3人がソロdef。
<演出ノート>
むきになって言い合うように表現する。Aは攻撃的・揶揄的に、Bは余裕をもって否定
し、「どうだ」とかわしていく。
原作にはないが、最後に、両者、言い合うが、「Bの言い分、もっともだ」となって、
全員「おかしくない」とまとめて終わる。
<脚本>
<発展> 子どもたちは楽しんで群読した。この教材は「かたつむり」だが、これを真似て子ども
たちは「きりん」をつくった。
「きりんさん おかしいな/首が長くておれそうだ」
「おかしくない
おかしくない/首が長けりゃ 遠くが見える」というように。
「きりん」のほかに「ぞう」など、他の動物にも利用してみるとおもしろいだろう。
この教材は、とくに、ディベートの指導に役立った。
このように、群読もできるし、ディベートにも応用できるという教材が、使い勝手のよいすぐれものというのだろう。
◆執筆者へ◆
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原稿はメールで送付してください。原稿の締め切りは3月末までですが、なるべく早く
送ってください。提出された原稿は、随時このニュースにてお知らせします。
◆群読の研究会のお知らせ◆
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★高知にて★ 「あなたも群読に挑戦してもましょう」
2003年1月25日(土)午前10時から午後3時まで。
高知市立旭東小学校 視聴覚室にて
会費 1000円
講師 家本芳郎
連絡先 松本順子 780-0804 高知市北端町50 高知市立旭東小学校内
TEL&FAX 088-844-0149
メール matumoto@crocus.ocn.ne.jp
自宅 高知市本宮116-7
TEL&FAX 088-840-0400
定員 30名
★鹿児島にて★
温泉リゾート&パワーアップ実践講座
声の文化 群読の実技講座 子どもたちの表現力を育てる
2003年2月22日(土)1時半〜5時半
鹿児島権日置郡「すぱランド ららら 悠遊館」にて
講師 家本芳郎
連絡先 鳥飼美竿 890-0021 鹿児島市小野1-12-30
TEL&FAX 099-229-4844
メール tori113@viola.ocn.ne.jp
★宮崎にて★
2月8日 詳細は日本群読教育の会HP参照
http://www.try-net.or.jp/~seico/gundokutop.htm