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日本群読教育の会 会報 16号 2002.8.3
発行責任者 家本芳郎
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●目次●
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朗報「日本群読教育の会」のHP 開設準備中
夏の研究集会 参加者からのメール
実践報告「行事の中で群読を取り入れる」
脚本化の教材………カンタータ「土の歌」
群読講座のお知らせ
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◆朗報!!「日本群読教育の会」のHP 開設 準備中◆
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「日本群読教育の会」のHPを長崎の中村聖子先生が作成中です。アドバイスを求めています。
http://www.try-net.or.jp/~seico/gundokutop.htm
◆夏の研究集会 参加者からのメール◆
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群読の全国大会お疲れさまでした。なにもお手伝いできない私でしたが、午後の入門
講座からワークショップになるに連れて、参加されたみなさんの顔が実に生き生きと輝い
ている姿に大変感動しました。
全く見知らなかった人たちと、呼吸を合わせ、声を張り上げ工夫をこらして読んでいる姿
に、心と体の一体感を感じました。一斉授業では生まれない感動ですね。こういう感じを
子供達に味わわせてあげたい。と今無性に感じています。学校が、あと1ヶ月もまたなけ
ればいけないのは待ち遠しいです。また、全国の素敵な先生方とお会いできたのも、大き
な喜びでした。大会に参加できたことを心から良かったと思っております。
暑さ厳しい日々が続いておりますが、先生にはお体にはくれぐれもお気をつけられます
ように。また、高知でお会いできることを、お待ちしております。
7月30日は、お会いできて本当にうれしかったです。すばらしい全国大会でした。成
功おめでとうございます。実践発表を聞いて群読を具体的にイメージすることができるよ
うになり、実際に自分でやってみて、その楽しさと奥の深さを知ることができました。
声を出すこと自体楽しいのですが、仲間とともに考え、工夫しながら作品を作っていく
過程がとてもおもしろい。同じ班になった方とすっかりうちとけることができました。
そして最後、歌を歌って別れられたことがとてもよかったです。スタッフのみなさん、
本当にお疲れさまでした。
新潟の役員となって片桐さんのお手伝いをしてみたいと考えています。本当にお世話に
なりました。これからもよろしくお願いいたします。
◆実践報告「行事の中で群読を取り入れる」◆
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日本群読教育の会全国研究集会,実践報告(中学校)
行事の中で群読を取り入れる
長崎市立三重中学校 重水 健介
★1 演劇の中で★
わたしの学校では、文化祭を2学期11月頃に行う。学年を希望を取って演劇・合唱・展
示作品の創作などのパートに分けて取り組んでいる。次は,演劇の「ベロ出しチョンマ」
に取り組んだときのものである。
演劇のキャスト希望が多かったので、村人とナレーターの役を増やし,台詞を群読に書
き直して演じることになった。以下は、群読に書きかえた台詞の一部である。
*幕前。顔が見えるように縦に3列に並んだ15人の村人たち。劇の始まりと同時にス
ポットライトがあたって いる。幕はまだ閉まっている。
★2 生徒会ひきつぎ集会で★
12月生徒会新役員が投票で選ばれる。2年生を中心とした生徒会執行部は、1年間の活
動方針を話し合い、それを「太陽の生徒会」というキャッチフレーズでよんだ。旧役員か
ら生徒会の実権をひきつぎ決意を披瀝する集会で、新執行部は群読で「太陽の生徒会」と
いうキャッチフレーズを表現した。
ステージ上には生徒会新執行部(会長・副会長・書記・執行委員・各専門委員長の14
名)が大きな文字を書いたパネルを持って並んでいる。この発表内容は子どもたちで原稿
を考え、それに助言しながら群読にした。
(藤崎)次は新役員からのメッセージとスローガンの発表です。
(伊藤)全校生徒のみなさん、ここに並んだ生徒会執行部はこれから1年間滑石中学校
の生徒会の目標達成のために全力でがんばっていきます。・・・それでは今年のわ
たしたちの決意やみなさんにわかってもらいたいことをことばにしましたので聞いて
ください。 今年のスローガンは太陽に決まりました。
(全員) 太陽
(瀬戸口)太陽このことばにわたしたちはこんな願いを込めました。
(全員)太陽は滑石中学校の「明るさの証」です
(平山+宮本)いじめのない、活気あふれる明るい学校をつくります
(全員)太陽は滑石中学校の「あたたかい心の証」です
(橋本幸+橋本義)けんかをしても許し合える心をみんな持ちましょう。
(全員)太陽は滑石中学校の「個性の証」です
(平山)個性とはなんだと思いますか
(宮本)太陽の光は赤・だいだい・黄・緑・青・藍色・紫の7色が集まったものです
僕たちはそれぞれの色を個性ととらえイメージしました。
(齊籐)人の意見はしっかり聞きます。でも、それに流されず、自分の意見をはっき
述べます。
(全員)太陽は滑石中学校の「協力の証」です
(田中)太陽はある一部だけ燃えていては太陽とはいえません。
(高本)小さな炎が集まって大きな炎をつくりだし大きな炎になります。
(橋本義)協力はどんなにつらいことでもそれを支えてくれる人がいれば大きな力に
なります。
(長田)ひとりはみんなのためにみんなはひとりのために協力しあいましょう。
(全員)太陽は滑石中学校の「挑戦の証」です
(齊籐)何事にも熱い気持ちで熱を入れてがんばるところから挑戦をイメージしまし
た
(藤崎)先輩方の伝統を引きつぎながら新しい滑石中の風を取り入れるため挑戦して
いきます。
(橋本)明るさ(3人が「明」「る」「さ」と大きな文字で書いたボードを高く掲げる
(平山)あたたかい心(上と同様に6人があたたかい心というボードを掲げる。以下同様)
(宮本)個性
(岡田)協力
(川渕)挑戦
(藤崎)この5つをまとめて太陽としました。
(1人)太陽
(1+1=2人)太陽
(2+4=6人)太陽
(6+8=全員)太陽
(伊藤)太陽をめざす生徒会をつくりあげていきたいと思います。
(全員)よろしくお願いします ・・・大きな拍手
★3 学年びらきの集会で★
4月はじめての学年集会を行った。転勤して、3年の担任になった年で、学年5学級,
学年の教師は9名だった。一人ひとり自己紹介をした後で,では「ここで先生方の決意を
群読と歌で発表します」として,群読をして、次に2部合唱の「四季の歌」をわたしのギ
ターで歌った。
練習不足だったが9名とも原稿を手に持ちながらまじめに発表した。次はそのときの脚
本である。
a 3年生のみなさん 全 こんにちは
b いよいよ3年生としての1年間が始まります。
c わたしたちは,ここにいる3年生のみなさんとこの1年間をはじめることを
とてもうれしく思っています。
d 3年生の意味を考えてみましょう
全 3年生は最終学年です。
e 義務教育最後の学年です。悔いのない生活を送りましょう。
全 3年生は最高学年です。
f いちばんのリーダー学年です。下級生を行動でひっぱっていきましょう。
全 3年生は進路決定の年です。
g 自分の夢をかなえるためにみんなで支え合っていきましょう。
h 滑石中を卒業できてよかったといえるようにがんばりましょう。
i わたしたち3年職員も全力でがんばります。
全 がんばります。
a みなさん,いっしょにがんばりましょう。よろしくお願いします。
『四季の歌』へと続く
★4 おわりに★
1は、役者希望の生徒が多数いて、なるべくステージに立ちたちという希望をかなえる
ために、台詞を集団で分けていう表現に書きかえた。特に群読の技法を知らなかったので
これからは、劇の主題に迫る表現方法を子どもたちとともに考えていきたいと思う。
2は、過去は代表(生徒会長)が活動方針をひとりで述べることが多かったが、執行部
全員で群読で発表することで、「こんなふうにがんばります。いっしょにやりましょう」
というインパクトを強く与えることができたように思う。
3では、教師集団のつながりの強さや生徒への思いの深さを群読を取り上げることで伝
えることができたと思う。
◆脚本化の教材………カンタータ「土の歌」◆
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★解説★
「大地讃頌」という合唱曲は中学校・高校でよく歌われるが、「カンタータ『土の歌』」
の第七楽章だと知る人は少ない。大木惇夫氏の詩に佐藤真氏が曲をつけた混声合唱の大曲
である。
曲は平明にして力強く日本の合唱名曲のひとつであるが、詩もまたすばらしい。
「大地讃頌」をコーラスする前に、一つの楽章を一つの学級・グループで分担して群読し、
それから歌に入るといいだろう。
なお、群読にあたって、この曲を聴くと、いろんなアイデアが発見できるだろう。CDの番号は、
ビクター−VDR5083。(「土の歌」佐藤真作品集2 ビクター音楽産業)
以下、その全文を掲載する。
★脚本化の学習教材★
群読の脚本にはなっていないので、脚本にしてみてください。群読脚本づくりの学習教
材です。脚本にしたらお知らせください。全部でなくても1楽章だけでもけっこうです。
みなさんに紹介します。
カンタータ「土の歌」 大木 惇夫
◆群読講座のお知らせ◆
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8月20日(火)13時〜16時まで。島根県出雲市合同庁舎702号にて。希望者は
家本芳郎まで。
9月11日(水)午後2時より4時まで。東京狛江市にて群読講座が開かれます。
狛江市小学校児童文化部の研修会です。会場は 狛江市立和泉小学校
会議室です。講師は家本芳郎です。
申し込みは 須田先生(狛江第一小)03-3480-9981まで。